最新の電子デバイスで乗り心地や走行性能がさらに進化
ロイヤルに搭載されたエンジンは、前述のようにV6の2.5Lと3L。ミッションはいずれも6ATです。プラットフォームは旧型であるゼロクラウンから引き継ぎました。最廉価グレードを除いて、5.1ch対応の10スピーカーサウンドシステムを標準装備。さらに上級の18スピーカーシステムも用意されました。HDDナビはG-BOOK mx Pro対応機種。Bluetoothオーディオにも対応しています
もちろん細部に渡ってブラッシュアップされていますが、それだけでは「なんだ、じゃあゼロクラウンでいいじゃないか」という声が聞こえそうです。当然トヨタだってそこは十分考えました。で、電子デバイスで「ドーピング」したのが、現行型というわけです。
ドーピングは言い過ぎかもしれませんが、つまりはもともと立派な骨格や筋肉をもつゼロクラウンを、さらに繊細で俊敏な動きが出来るようにするための処方です。
電子デバイスと一言ですませてしまいますが、何しろ技術大国ニッポンの、トップ企業であるトヨタの、看板車です。それはそれはもの凄いことになっています。
運転席と助手席は電動シート。また3L車は後席も電動でリクライニングができます。また旧型に比べ、フロントシートの背もたれを20mm高く、リアシートは座面を13mm延ばすなど、座り心地も改良が加えられています
説明を聞くよりも乗ってみたほうが実感しやすいでしょう。ゼロクラウンではロイヤルでも「クラウンにしては硬め」だった乗り心地は、大幅に改善され、とはいえ昔のようなふわふわではなく、滑らかなものになっています。
装備はもちろん充実。しかも最先端です。例えば最廉価グレード以外の車に標準装備されたHDDナビは、通信機能によって随時最新の地図に更新されるほか、地図データがサスペンションと連動して、例えばカーブでは予めショックアブソーバーを最適に制御するなど、とても賢い働きをしてくれます。
ほかにもトヨタ独自の車両姿勢安定システムであるVDIM(横滑り防止のVSCやABS、パワーステアリング、ブレーキなどを統合制御する)や、後席サイドエアバッグを含む10エアバッグを全車に標準装備しています。
エアコンやオーディオなどの快適装備、またエンジンをかけるとメーターに車両のシルエットが浮かび上がるなどの高級車としての演出など、クラウンですから、いわずもがなです。それが100万円台だからこそ、おいしいのです。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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