100万円台で現行型のトヨタの看板車が手に入る
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はトヨタクラウンロイヤル(現行型)を取り上げたいと思います。アスリートがメッシュグリルなのに対し、ロイヤルは横にバーが走るデザイン、またアスリートが18インチアルミなのに対し、ロイヤルは17インチアルミなど、アスリートとロイヤルでデザインの違いは多少あります
旧型である「ゼロクラウン」が人気を博したことで、現行型はキープコンセプトで2008年2月に登場しました。当時の新車時価格は368万~564万8000円。それから4年以上が経って、いよいよ100万円台の中古車が現れ始めました。
100万円台には走行距離10万km超なんてものもありますが(それだけこの車は長距離を走っても市場価値があるということですが)、5~6万kmで修復歴なしでも見つかります。なかには3.3万km(2008年式)で199万円、しかもトヨタ系ディーラー車まであります。
いっぽう人気のアスリートはと言えば、100万円台はまだちょろっと出てきた程度です。排気量の違いがありますから単純に比較はできませんが(ロイヤルは2.5Lと3L車、アスリートは2.5Lと3.5L車)原稿執筆時点での両車の平均価格は、ロイヤルが264.4万円なのに対しアスリートは302.1万円。
車載コンピューターと車内にちりばめられたセンサーなどを結ぶLANが一新され、処理能力や通信容量は旧型の2倍以上に。これによってトヨタの最上級セダンにふさわしい乗り心地や操縦性などが大きく向上したというわけです
どうしてもアスリートが欲しいのであれば仕方がありませんが、私は100万円台で現行クラウンを買うということに「おいしさ」を感じます。それに、個人的にはロイヤルの乗り心地のほうが好きです。
中身は、とても100万円台で買える代物ではないと思います。確かにこの価格帯でミニバンの中古車がいくつか買えますが、それで喜ぶのは家族だけ。こちらはトヨタの看板を背負って立つ王様です。それゆえ、使ってみれば結果的にあなただけでなく家族だって満足できるはずですから。
次ページでクラウンロイヤルの魅力をもう少し見ていきましょう。