自動車保険/自動車保険関連情報

先読み!大改定はじまる自動車保険 改定のポイント(2ページ目)

自動車保険の改定が大手損保を中心に2012年10月から始まります。2013年、2014年の経過措置期間を経て最終的に2015年に改定が終了します。近年にない大改定により加入の仕方が変わる自動車保険の改定内容について解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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自動車保険改定のスケジュール(2012年10月~2015年10月)

自動車保険の改定スケジュールは?

自動車保険の改定スケジュールは?

 今回の自動車保険の改定ですが、特定の期日から一気にすべてが改定されるわけではないことに注意が必要です。具体的には次のように数年かけて制度を移行していきます。
  • 2012年10月~周知期間
  • 2013年10月~経過措置期間 1年目
  • 2014年10月~経過措置期間 2年目
  • 2015年10月~経過措置終了
無事故係数、事故有係数の割増引率

無事故係数、事故有係数の割増引率



時間をかけていく理由は図を見ていただくと分かるように現行の制度から経過措置期間を経ずにいきなり2015年の改定にすると無事故係数であるにも関わらず安くなっていない等級があります。

具体的に見てみましょう。例えば19等級。現行は61%引きですが、2015年には55%引きと割引率が悪くなっています(事故有係数の場合はさらに42%引き)。そのため一気に割引率を変更することはせず、2013年の経過措置1年目で59%、2014年の経過措置2年目で57%、経過措置終了後の2015年に55%になっています。このような影響を考慮して時間をかけて少しずつ変えていくというわけです。

 6等級~13等級あたりまではこの改定で割引率が良くなっていますが、14等級以上については変わらないか悪くなっています。いずれにしても事故有りの人の負担がより重くなる改定であることには変わりません。

 経過措置期間の終了する2015年に現在12等級の人が事故を起こした場合、保険を利用すれば翌年9等級の事故有係数適用(22%引)、利用しなければ翌年13等級の無事故係数適用(49%引)となりかなり割引率の差が大きくなります。しかもこの事故の保険利用については事故有係数は3年間適用されますからさらに差が拡大します。

 こうした改定内容を踏まえて次回、自動車保険の改定に伴う今後の加入方法や考え方について解説します。

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