今もなお最先端の技術や装備が備わっている
デビュー時に用意されたエンジンはV8の5L(SL500)。のちにV6の3.7L(SL350)、V12ターボの5.5L(SL600)が追加されます。ミッションはいずれも5AT。SL500はクルーズコントロール、DVDナビゲーション、6連奏CDチェンジャー、BOSEサウンドシステムが標準で装備されます。ちなみにエアコンは、外気温はもとより、日射の量や角度を関知して室内を均一の温度に保ってくれます
2003年11月にはSL500に7ATが搭載されました。また2006年11月にはSL350も新型の3.5Lエンジンとともに7ATを手に入れ、SL500のほうは5.5Lを積んでSL550となります。
2008年5月にはツインヘッドライトを捨て、いきなり強面になるなど大きく外観が変更になりました。個人的には、ツインヘッドライトのほうが前後のデザインバランスもよくて好きです。
ともかく約11年も生産され続けた最高級オープンカー。SLからすれば11年という寿命は普通なんですけれど(3代目SLは18年間も生産されました)、その間上記以外にも細かく進化し続けています。
シートベルトが一体化されたSL専用のシートは、電動でシート位置を無段階で調節可能。シートヒーターも装備しています。SL500は本革シートとウッドパネルが標準装備。インテリアはかなりゴージャスです
そこでここでは300万円以下で狙える2004年式までの、さらに台数の多いSL500に話を絞りましょう。
旧型CLクラス、そして旧型Sクラスにも採用されたアクティブ・ボディ・コントロールは、SLにもその進化版が搭載されました。これによってリラックスしても、その気になって攻めても破綻しない乗り心地や操縦性を確保しています。
ブレーキは4輪それぞれがコントロールされます。例えばコーナリング時にブレーキを踏むと、より大きなブレーキ圧を外側の2輪にかけて車を安定制御するという具合です。
また雨天走行時には周期的にブレーキディスクとパッドの感覚を調整し、ブレーキの水膜を除去して初期制動力を高めるというワザまで備えています。
もちろん、衝撃を関知すると乗員の胸から頭部を守るヘッドソラックスサイドエアバッグなど、オープンカーゆえの頭上の安全性にも最新の技術が投入されています。
このように11年前の車とは思えぬほどの装備が与えられているのは、やはり最高級オープンカーだからこそ。それを1000万円落ちで買うというのが、おいしいというわけです。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
【関連リンク】
カーセンサー