快速停車駅になって以降、
駅前の整備が活発化、人が集まる街に

駅南側

駅南側には桜の木が植えられたロータリーがあり、商業施設が並ぶ

世田谷区に接する仙川駅(調布市)が変わり始めたのは2001年に快速停車駅になって以降。それを機に駅南側が再開発され、新しい商業施設などが登場、駅東側にあった元からの商店街といい意味にで共存、競争することになり、活気づいて来たのです。元々、駅の北に白百合女子大学、南に桐朋学園があることから、若い年代の姿の多い街ではありましたが、こうした商業施設の充実が周辺からの集客に寄与、注目されることになったのです。

 

安藤忠雄ストリート

住宅のほか、劇場、保育園などがあり、ここにあるせんがわ劇場を中心に音楽フェスティバルも開かれている

もうひとつ、この街を有名にしたのが1990年に計画が決定した都市計画道路沿いに次々と建設された安藤忠雄さんの建築。所有する土地の真ん中に新しく道路が通ることになった地権者が集合住宅を中心とした建物の設計を安藤さんに依頼したのをきっかけに、通り沿いには打ち放しコンクリートとガラスの建物が整然と並ぶことに。統一感のある街並みが評価され、街並みだけを見学に来る人もいると聞きました。

 

新旧の商業施設がうまく共存、
住みやすい街を支えている

駅北側

駅北側は甲州街道を越えた辺りから低層住宅が中心で一部商業施設が混じる街並みに

では、実際の街の様子を見て行きましょう。まずは北口。こちらは駅東側を南北に伸びる商店街から甲州街道を越え、白百合女子大学、さらにその先の三鷹市までまっすぐな道が続いており、通り沿いにはスーパーやドラッグストア、スポーツクラブ、郵便局などが立地しています。ただ、商業施設があるのは野川あたりまで。それ以遠は一戸建てを中心にした低層住宅街が広がり、ところどころには農地も。緑の濃い、静かなエリアです。

 

ハーモニータウン仙川

ハーモニータウン仙川。新旧の店舗が入り混じり、一部にはスナックなどが入ったビルも

南口は駅前にロータリーがあり、正面、右手には商業ビルが。商店街ハーモニータウン仙川は右手のビルの背後に南北に広がっており、その長さは約400mほど。昔ながらのお惣菜屋さんやおもちゃ屋さん、洋食屋さんなどとカフェやドラッグストア、ファストフード店などが混在する商店街は歩行者専用道路となっており、老若男女でいつも賑わっています。競争があるせいか、衣類や食品、日用雑貨などが安く、生活しやすそうです。

 

道行く人々

子ども連れからお年寄りまで歩いている年代には幅があったのが印象的

ロータリー正面には商業ビルが道を隔てて何棟かあり、雑貨店や花屋、カフェ、家具店、スーパーと業種はさまざま。それぞれの建物間、商店街間を回遊できるような配置になっているため、ただ目的の品を買っておしまいというだけでなく、店を覗いて歩くような楽しみ方もできる場所のようです。地元の人以外の買い物客も集まりやすいよう、商店街、各商業施設とも駐車場が用意されているのも活気の要因のひとつでしょう。

 

お惣菜店

しゃれた店がある一方で昔ながらの変わらぬお惣菜を売る店もあり、店頭を眺めているだけでも楽しい

また、個人的には商店街の書店で、カウンター近くに哲学書や宗教関連の書籍コーナーが作られていたのが印象的。学生が多いせいか、本屋さんあるいは住んでいる人の好みか、その辺りは分かりませんが、住宅街の本屋さんにはあまりない店の作りでした。

 

桐朋学園

商店街を抜けたところにある桐朋学園。ひときわ濃い緑が目立つ

商店街以遠は桐朋学園があり、お寺が集まるエリアがあり、あとは北口同様に一戸建て中心でところどころに集合住宅が混じる住宅エリア。駅から徒歩10分ほどのところには作家武者小路実篤が晩年を過ごした自邸が記念館として整備されてもいます。

 

続いては気になる京王線仙川周辺の住宅事情を見て行きましょう。