使いこなしたい、スイスパス&スイスフレキシーパス
鉄道王国スイスは、鉄道、バス、湖船など合計2万6千キロの公共交通機関のネットワークを誇る
これらのパスを使えば、スイスの国鉄、多くの私鉄、湖船、バス路線などが乗り放題。登山電車やロープウェイなど、山の交通機関も原則50(一部25)%の割り引きに。さらに、後述しますが、スイス全国400ヶ所の美術館や博物館の入場が無料になる特典も付いているので、ぜひ上手に活用して欲しいパスです。
スイスパス、スイスフレキシーパスが便利な点
料金がお得、ということ以外にパスがおすすめな理由としては、現地の駅でその都度切符を買う手間が省けることがあげられます。まるで定期券のような感覚で使うことができます。スイスの鉄道は改札がないかわりに、車内で検札があります。初めての場合は少し緊張する場面ですが、切符のかわりにパスを見せるだけで完了なので実に簡単! まるで水戸黄門の印籠を持っているような気分を味わうことができますよ。
スイスパスとスイスフレキシーパスは、スイス48ヶ所の市電や市バスにも有効です。市電や市バスの切符は券売機で購入も可能ですが、ゾーンの説明など言葉にハンディのある外国人旅行者には少しハードルが高いかもしれません……。その点でも、パスがあればそのまま有効なので、とても便利です。
スイスパスとスイスフレキシーパスの違いは?
スイスパスとスイスフレキシーパスの違いは、有効期間。スイスパスが4日間なら、連続する4日間で有効なのに対し、スイスフレキシーパスでは有効期間1ヶ月間の間で希望する4日を指定することができます。■スイスパスの種類 有効期間(1等/2等)
- 4日間(39,600円/25,100円)
- 8日間(56,700円/35,900円)
- 15日間(68,600円/43,200円)
- 22日間(78,900円/49,700円)
- 1ヶ月間(86,700円/54,600円)
- 3日間(37,900円/24,000円)
- 4日間(45,700円/29,000円)
- 5日間(52,700円/33,300円)
- 6日間(59,900円/37,800円)
スイスパスが向いているのはどんな人?
使い始めた日から連続して8日間とか15日間など、一定の期間毎日有効になるスイスパス。スイス各地を、毎日精力的に移動する人に向いています。反対に一ヶ所にじっくり滞在してほとんど移動がないような場合は、逆に高くついてしまうかもしれません……。スイスフレキシーパスが向いているのはどんな人?
日本人旅行者の場合、スイスの都市に2~3ヶ所、山のリゾート地に2~3ヶ所を組み合わせるパターンが多いので、スイスフレキシーパスの方が料金のメリットが出るケースが多くなるようです。利用する日は旅行者自身で日付を記入します。その日の天候や気分によって使う日を決めることができるので、臨機応変な旅程の変更にも対応できるパスです。
例えばスイスでの滞在は合計8日間、山での滞在が中心でも、別の宿泊地への移動日が合計4日間あるといった場合なら、 スイスフレキシーパスの4日間をおすすめします。
スイスフレキシーパスは利用日以外の日でも、利用初日と最終日の間の期間は、列車、バス、登山電車などが原則50(一部25)%の割引になります。
スイスパス、スイスフレキシーパスを手に入れるには?
パスは原則として日本出発前に、旅行会社などで購入します。現地の駅では、パスを使用する前に、日付を入れてスタンプを押してもらう「バリデート」と呼ばれる手続きが必要になります。次のページではパスのボーナス特典や、家族連れ、グループなどにおすすめの割引サービスをご案内します。