日本と北米のソーシャルゲーム市場の違い
ボスがいたり、チームで戦ったりというのは、日本のソーシャルゲームでは定番とも言える要素です
カパルカ:ポップキャップゲームズの日本のチームは以前、「ポップ☆タワーfor GREE」というゲームをGREEでフィーチャーフォン、つまり携帯電話向けに出しています。このポップ☆タワーfor GREEというゲームは、ビジュエルドを含むポップキャップゲームズで人気のあるカジュアルゲームの詰め合わせであり、なおかつ日本市場向けにシステムやグラフィックをカスタマイズしたタイトルです。この開発に日本チームが成功したので、今度はビジュエルドに特化して、新しいキャラクターを投入したり、ラッキースピンというようなコレクション機能を追加したりして配信を開始しました。
ガイド:ビジュアルド伝説は日本向けにカスタマイズされたビジュエルドということですが、具体的には何をもって、日本的だとしているのでしょうか?
コンテスタビーレ:ビジュエルド伝説は、ビジュエルド・ブリッツというシリーズタイトルがベースになっていますが、ビジュエルド・ブリッツになかったものを挙げていけば自ずと答えは出てきます。
例えばスタミナの要素、チームという概念、マップやミッション、ボス戦もそうですね。そういったものは今までのビジュエルドにはなかったもので、当然私達は日本のソーシャルゲーム市場で流行っているものからインスピレーションを受けています。今回のビジュエルドはポップキャップゲームズにとって野心にあふれた試みだと思っていて、成功すれば世界に出していきたいと思っています。
日本のソーシャルゲーム市場で流行っているものと、私達がとてもおもしろいと考えるビジュエルドというゲームとを、どうマッチアップして可能性が広がっていくかを試行錯誤した結果が、ビジュアルド伝説であると思っていただくのが良いかもしれません。
ガイド:逆に言うと、北米のソーシャルゲームで、マップがあってミッションをクリアして、ボスをチームでやっつけるみたいなゲームは、それほど定番ではないということでしょうか?
カパルカ:定番ではなかったですね、去年までは。北米はカジュアルゲームが主流で、ミッションがあってボスがあってというようなRPG的な、ユーザーにとって込み入って難しいと感じられる要素のゲームは人気がありませんでした。しかし、今年に入って神撃バハムートのような、ルールなどが難しいカードコレクションゲームが流行っているところを見ると、そういった需要は北米にもあるようです。日本と北米の趣向の違いは、前はとてもギャップがあったけど、それは少しずつ埋まってきているように感じます。
次は、ソーシャルゲーム市場にとってとても重要な要素になっているガチャについて伺います。