「幅の広いハッチバック」の使い道はいろいろ
エディックスの登場は2004年7月。全幅が当時のオデッセイ(旧型)とほぼ同じの1795mmながら、全長はシビック(ハッチバックの最終型)と同じ4285mmと、ワイド&ショートなプロポーションがまず新鮮でした。6人乗車時でもスーツケースが4つ積めます。4人乗車の場合、フロント中央席の背もたれを倒せばアームレストに早変わり。またリア中央席は床に収納可能なのでスノーボードなど長いものを載せられます(マイナーチェンジ後、リアにもアームレストが備わりました)
搭載されたエンジン&ミッションは2L+5ATと1.7L+4AT。さらに2006年11月には2.4L+5ATのスポーティモデル24Sが追加されています。
前述したV字レイアウト可能な前後3席ずつのシートと、6名乗車時でも439L、後席を倒せば1049Lという十分な広さを持つラゲージを備えています。6名乗車時なら、3列シートミニバンよりラゲージは広いんです。
ですから、やはりミニバンではなく見た目通り「横の広いハッチバック」と捉えたほうがいいと思うんです。少なくとも3列シートミニバンとは一線を画すべき。ラヴラヴデートにも、わいがやドライブにも、ファミリーの足としても使える。そんな、ユーザーそれぞれがいろんな使い方のできる車です。
2006年11月のマイナーチェンジで1.7L車が消え、代わりに2.4Lエンジンを積んだ24Sが登場。10mmローダウンされ、フロント&リアにエアロバンパーが備わるなどスポーティなモデルです
ただ、こうした「ターゲットが曖昧な」車だったからでしょうか、残念ながら後継車のないまま、2009年8月にひっそりと姿を消してしまいました。
しかしながら中古車での人気はけっこうあり、なかなか100万円以下で走行距離5万km以下というものを見つけられなかったのですが、ここ最近はようやく値落ちが進んで、100万円以下で十分選べるようになりました。
例えば2L+5ATの20X(2004年/2.2万km/修復歴なし)がトヨタ系ディーラーですが70万円で販売されています。1.7Lモデルなら50万円以下でも5万km未満が見つかります。
メーカーに言われた乗り方ではなく、あれこれ自分の都合やアイデアでさまざまな使い方をするというのが、本来「車に乗る」という意味だと思いますし、ましてや新車ではなく、おトクになった中古車を買うのであれば、いろんな工夫を楽しんだほうが正解ではないでしょうか。
そういう意味で、エディックスは100万円以下にしては結構使いでがある車だと思いますよ。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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