デザイン、人感センサーなど
ソニーらしいこだわりが随所に光る
さて、新ブラビアのその他の特徴をさらっておきましょう。デザイン面では、鋭利でストイックなミニマルデザイン「モノリシックデザイン」を採用しました。これは昨年来ブルーレイディスクレコーダー等に採用している統一コンセプトで、異種素材のコンビネーションで高級感とエッジな感覚を醸し出しています。新に追加されたのがテレビ本体を6度後方に傾けた「6度のアップワードスタイル」用のスタンド。
6度後傾する6°アップワードデザインを纏ったKDL-52HX900
ロースタイルのソファから適視距離で見た時、ちょうど画面と正対でき、なおかつ長時間の視聴の場合、見上げるよりやや見下ろすほうが人間にとって疲れないのです。6度はそこから引き出された設定。見た目も、往年のプロフィールプロのキャスター付アングルスタンドを再現したような、マニアにとっては新しいような懐かしいようなソニーならではの提案です。
画面を6°に傾けることで、長時間の視聴でも疲れない
LX900、HX900の上位2機種に、「オプティコントラストパネル」を新採用しました。液晶パネルと前面ガラス板の間に樹脂層を設け、内部での外光の反射、パネルからの映像の光の拡散を抑えました。HX800、NX800、HX700ではフラットな表面加工で外光の散乱を抑えた「クリアブラックパネル」を使用します。
ブラウン管末期からソニーハイビジョンテレビの看板技術だったDRCが外され、HX900に新に「インテリジェントイメージエンハンサー」「インテリジェントMPEGノイズリダクション」が搭載されました。
その他に、面白い新機能に顔認識機能が付いた「インテリジェント人感センサー」があります。従来の人感センサーは人の気配がないと、画を消して節電する機能でしたが、これが進化して子供の画面へ近づき過ぎをアラームで知らせた上で消画します。3D搭載でこれから幼児が画面ににじり寄っていくシーンが想像できますので、ソニーらしいスマートな企画といえるでしょう。
なお、新ブラビアはすべてブラビアエンジン3とモーションフロー240Hzを搭載します。