本革シートや10スピーカーなど装備が充実
ハードルーフを巧みに畳むM・ベンツSLK(旧型)やプジョー206ccなどがすでに登場していた中、ソフトトップを収納するどころか、あえてボディに乗せて愛らしいデザインに仕立てたニュービートルカブリオレ。基本的にはクーペモデルと同じデザインのインパネ。ただしグローブボックスやセンターコンソールにロックが付くなど、オープンカーならではの装備もあります
現行型であるザ・ビートルのほうが、いわゆるオリジナルビートルのデザインに忠実だと思いますが、こちらは、畳んだ幌をちょこんと載せておくなど、オリジナルのイメージを上手く取り入れた、新しい車だと言うことができると思います。
そう考えると、冒頭でくどくどと説明した旧型うんぬんって、実はあまり関係ないんですよね、少なくとも私の中では。オリジナルとも現行とも異なる、唯一無二の車だと思っていますから。
クーペには1.8Lターボや1.6Lが追加されていくなかで、カブリオレのエンジンは2Lのみでした。ミッションも最初から最後まで6速ATです。ちなみにベースはクーペともにゴルフ4。
当初はレザーシートを採用したグレード一本でしたが、途中からファブリックシート仕様も登場しました。背もたれが垂直気味ですが、後席にも大人2人がちゃんと乗れるオープンカーはこの価格では貴重
幌の開閉はロックを手で外したあとは電動で、わずか13秒。またセンサーが横転などの危険を感知すると、0.25秒でリアシートの後ろからサポートバーが265mmの高さまで伸び、Aピラー(フロントガラスの収まっている柱です)とともに乗員を保護します。
発売当初の標準モデルは、「オープンカーは人目に触れるから」と本革シートを標準装備。また冬場のオープン走行を快適にしてくれるシートヒーターも備えています。
そのほかニュービートルといえばの一輪挿し(ステアリングそばに花を一輪さしておける器)や、10スピーカーのオーディオ、横滑り防止のESP、バックする際に障害物を感知してくれるパークディスタンスコントロール、クルーズコントロールなど装備が充実しています。
装備を考えると、9年前の車で100万円以下から買えるなんて思えないでしょ。それでもオープンカーはちょっと……なんて考えるなら「オープンカー“にも”なる」と考えてはどうですか?と言いたいくらい、私にはおいしく思えます。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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