「的外れなアドバイス」と自分の経験から判断しました
自分で投資信託をやってみて、これじゃ儲からないと悟りました。投資信託で利益を出せるのなら、バカ高い手数料を払わなくても、全額自己資金を使わなくても儲かる方法がある。手数料が極めて安いFXやCFD、日経225先物miniをやったほうが、もっと儲かる。自己資金をできる限り使わず、レバレッジが効く商品に投下したほうが、資金効率が高い。そうすれば自分のお金はほかのこと、たとえば自己投資に振り向けられる。ほかにも、「自分のポートフォリオを毎年○○月に見直ししましょう」というアドバイスがどれほど的外れかわかる。だってそれが、2011年10月や2012年6月初頭のような欧州債務危機なら? これも、自分でやったからこそ言えることです。
私は自分でも不動産を所有し、不動産を売る会社を経営していますが、人によっては「あなたはやめたほうがよい」ということもあります。自分でFXをやり、そこで得られたノウハウを書籍やセミナーなどでフィードバックしていますが、やはりFXがベストだとは思っていません。自分で海外投資をして、その情報発信もしていますが、これも人によっては勧めません。
私は、「投資をしない」という生き方も、十分素晴らしいと思っていますから、「あなたは投資よりも本業で稼いだほうがいい」ということもあります。それは自分自身、投資にうつつを抜かさず本業に専念したことで、サラリーマンとしてある程度の実績を残せた経験からです。
自分の立場に拘泥せず、いろんな世界を知る。自分で経験してみる。その中で、「これは効果がある、これはない」というのが見えてくる。その中で、自分が本当によいと思ったものを紹介する。ダメだと思ったものは、批判されてもバッサリ言う。それが、情報発信者としての私の責任だと考えています。
ただし、私の成果なんてのは、成功とはほど遠いレベルです。年間1千万程度の利益では、「大したことないね」と笑う人もいるでしょう。それにこのコラムも、私の個人的見解に過ぎませんから、人によっては正しくないこともあると思います。
つまり、情報発信者の立場・目的・経験・実績を考え、自分の目的にかなうかどうかで使い分けることが必要です。