自律神経をコントロールするだけでスコアは10縮まる
前回はラウンド1週間前から前日までできる自律神経バランス改善方法をご紹介しました。今回はラウンド当日の対処法を説明していきます。
そもそも、ゴルファーにとって自律神経はどれほど重要なのでしょうか。野球などのスポーツは体力的に難しくなることはあっても技術が衰える事はありません。しかし、ゴルフは突然打てなくなることがあります。それは、ゴルフがメンタルのスポーツであり、メンタルの状態によって全身に張り巡らされた自律神経が影響を受けるためです。言いかえれば、自律神経をコントロールできれば、スコアを10も縮めることができるのです。
メンタルに深く関わる自律神経
自律神経とメンタル。その関わりを知り、自律神経を整えることでスコアアップを目指しましょう。
自律神経はメンタルの状態に深く関わっています。
自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っており、交感神経が優位になれば興奮状態に、副交感神経が優位になればリラックスした状態になります。このバランスが非常に重要で、片方が過剰に働いたり、活性化すべき時に上がらないと、良いパフォーマンスは期待できません。
それでは、自律神経のバランスを整えるには、どのようにすればよいのでしょうか? 今回は、ラウンド当日にできる方法をご紹介します。
朝の歯磨きにいつもの倍の時間をかける
朝のコンディションは、一日のメンタルに大きく影響します。
例えば、寝坊した朝は焦ってあたふたしてしまうことがあります。このようなときは、交感神経が上がりすぎている状態といえます。すると無駄な動きが多く、目の前の鍵や財布も目に入らなくなって忘れ物をしたりします。
そんなときには、いつもよりゆっくりと歯を磨くと効果的です。いつもの倍くらいの時間をかけて歯磨きをすると、副交感神経が活性化されて全体の様子がはっきりと見えてきます。動作をゆっくりするだけで、心が落ち着き、呼吸が整い、副交感神経を活性化することができるのです。
ゴルフ場に着くまでのメンタルケア
ゴルフ場に向かう時間も、その日のコンディションを決める大切な時間です。自宅からゴルフ場は遠いことが多く、長くなりがちな移動時間。この時間をどのように過ごすかが、その日のパフォーマンスに大きく関わってきます。せっかく朝に良い状態で家を出ても、ここでコンディションを崩してしまっては意味がありません。
次のページでは、ゴルフ場に着くまでの移動時間や着いた直後に自律神経を整える方法をご紹介します。