他人のためのマンション購入?
目的にあったマンション選びを
自分の希望と相反する条件が資産価値を生み出すとしたら、どうでしょう。他人の条件を優先するとコストが高くつくとすれば、いかがでしょうか。
いつやってくるかわからない「売る時」「貸す時」。その不確定なことのために、高い購入代金とランニングコストを支払う。しかも、他人の希望を優先したばっかりに、住み心地は今ひとつ。いつか、売るかも、貸すかも、と考えると写真を飾るために壁に穴もあけられない。そんな気を遣った暮らしやお金の使い方が、あなたにハッピーをもたらすかどうかは、非常に疑問です。
マンション選びの失敗や後悔の多くは、購入目的が中途半端であったり、希望条件が不明確であったりすることが原因です。自分のためか、他人のためかを明確にします。購入後、あなたが住むのであれば、まずは自分の希望条件を優先して選ぶことが大切です。
「売れる・貸せる」という視点は、Aの物件かBの物件かと迷った際に、より広い、より近いなど、「他人の目」を意識すれば十分です。来るべき時がくれば、自分と同じ嗜好の人が買ったり、借りたりしてくれればそれでいいと割り切って考えることも大切。中途半端な選択こそが命とりです。
資産運用が目的ならば、そのためのマンションを
「自分は新築派だけれど、購入価格が安く高い家賃が見込めるならば、中古住宅でいいかもしれない」、「自分は希望しないけれど、ニーズが高ければ繁華街でもいいかもしれない」など、「自分が住む」ことを外すことで、合理的で効果的な選択肢が広がります。節税や安定収入の確保、老後資金の準備など、資産運用が目的のマンション購入であれば、目的に応じて戦略を立てる方が、望む結果に近づきやすくなります。また、資産運用の目的を考えれば、マンションという現物投資でなくても、不動産の投資信託でもいいかもしれないし、不動産以外の運用でもいいかもしれません。「何のための資産価値か」「何のためのマンション購入か」「何のための資産運用か」。自分の本当の目的や希望を明確にすることが、第一ステップです。
「自分が住むためのマンション購入」であるのだと、目的が明確になれば、他人の評価を気にせず、自分の希望条件を100%満たすマンションを選んでください。