夫の財産、妻の財産、誰のもの?

夫婦間で収入や財産に対する考え方の違いを知ることが、円満に家計管理をする秘訣です。

夫婦間で収入や財産に対する考え方の違いを知ることが、円満に家計管理をする秘訣です。

同研究報告では、財産の帰属意識や使用権、名義に対する考え方について、収入パターン別に調査されていますので、見てみましょう。

※出所:(公財)ハイライフ研究所「現代家族のライフスタイルとストレス」

※出所:(公財)ハイライフ研究所「現代家族のライフスタイルとストレス」


■妻の方が、自分の財産は自分のものと考える
まず、財産の名義と帰属意識について、見てみましょう。収入パターン別に見ると、名義と帰属の関係に大きな差はみられません。ところが、どの収入パターンでも、妻は夫よりも、「自分名義の財産は自分のもの」と考える傾向が強いということです。夫の方は、「自分の名義は自分のもの」と考えるよりも「妻名義のものは妻のもの」と考える傾向にあるようです。

■自分の財産は自分のものだけど、使う場合は別
財産は名義人に帰属すると考える割合よりも、財産の使用権は名義人にのみある、と考える割合が相対的に低いことから、名義の帰属と実際の使用は別問題。「自分の財産も2人のために使う」という意識であることが推察されます。面白いことに、妻が「妻名義の財産の使用権は自分のみにある」と考えるよりも、夫が「妻名義の財産の使用権は妻にのみある」と考える人の割合の方が多く、夫は妻に遠慮している様子がうかがえます。

■夫婦対等世帯の妻ほど、名義は実質的なものを考える
財産の名義は形式的なものか、実質的なものかという問いに対して、大まかに見れば、夫も妻も6:4の割合で形式的なものだと考えているようです。ところが、夫婦対等世帯の妻に関して言えば、財産の名義は実質的なものだと考える人の方が多いようです。


夫と妻で微妙な考え方の違いに気づくことが、夫婦円満に家計管理する秘訣

これまで、収入パターン別に、夫と妻の収入の帰属や財産の帰属・使用権などの考え方について見てきましたが、皆さんの夫婦の場合はいかがでしょうか?

男性の方が、「ボクのものはボクのもの、キミのものもボクのもの」という考えの人が多いのかなと、個人的に思っていましたが(……私がそうだというわけではありません、念のため)、実際は逆で、女性の方がお金にシビアだったので意外です。

夫婦で生活費の分担や家計管理の方法、貯蓄の仕方などを決めていく際に、なかなか上手くいかないのは、収入や財産の帰属意識の違いに由来するのかもしれません。「自分の稼いだお金は2人のものだから家計管理は一体型にしよう」と一方が提案しても、相手が、「自分の稼いだお金は自分のもの」という意識であれば、「拠出型や支出分担型の家計管理じゃなきゃイヤだ」と言って、反対されます。

夫と妻の微妙な考え方に違いがあり、相手が収入や財産に対してどのような意識を持っているかをお互いに知り、それを前提に、話を進めていくことが、夫婦円満に家計管理を行う秘訣と言えそうです。

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