イズミールの見どころ
イズミールのシンボル、時計塔
イズミールはエフェス遺跡や他のリゾート地へ行く時の中継地点になる大都市。このため、市内では遺跡巡りよりレストランやカフェ、そして街歩きを楽しむのに向いています。観光地としては、考古学博物館、アゴラなどがありますが、規模はそれほど大きくないので、エフェス都市遺跡に行く予定のある人ならそちらで十分かも、というレベル。
考古学博物館や民族博物館に近いコナック広場には、1901年につくられたイズミールのシンボル、時計塔があります。時のスルタン、アブドゥルハミト2世の在位25周年記念モニュメントで、時計部分はドイツ皇帝からの贈りものなのだとか。ここからすぐ入れるケメルアルトゥという一角は、古き良きイズミールを感じさせる町並みで、クズラルアースハンという隊商宿跡の建物にはお土産物屋などが連なります。
アルサンジャク地区にある海岸沿いのアタトゥルク通り、通称コルドンはオシャレなレストランやカフェが並び、夜はイズミールっ子で溢れるエリアです。シュロ並木が南国風味を漂わせており、散歩するのにぴったり。
夜景も抜群、アサンソル
時間があれば、1907年にユダヤ人商人によって建てられた「アサンソル(=エレベーター)」で高台に行くのもいいかも。これは内部にエレベーターがある塔で、上まで登るとイズミール湾を一望できる絶景スポットが堪能できます。オープンカフェなどもあるので、ここでイズミールの景色を楽しみながらお茶するのもまたオツ。アサンソルへは、コナック広場からバルチョヴァ方面に行くバスが通ります。
名物グルメ、ボヨズ
イズミールっ子の朝食
ちなみに見どころではありませんが、イズミールでしか見られない朝食メニュー、ボヨズもおススメ。これは1492年にスペインを追われ、イスタンブールやイズミールに移住したユダヤ人によってもたらされたと考えられていますが、イズミール以外、トルコの他の土地では 全く見かけることのない食べ物です。2012年5月6日には、第1回“ボヨズ・フェスティバル”まで開催されたのだとか。このボヨズ、実際どんな食べ物かというと、バターがたっぷり入ったクロワッサンのようなパイ系のパンで、中にチーズやホウレンソウが入っていることもあります。イズミールっ子は朝食にこれとコショウをふった茹で卵、そしてチャイを食すのだとか。アルサンジャクにあるドストラル・フルヌがボヨズの有名店となっています。
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Alsancak Dostlar Firini(アルサンジャク・ドストラル・フルヌ)
住所:1464 Sok. No:41/B, Alsancak
TEL:0232-463-0418
営業時間:焼き立てのボヨズをイートインするには7:00~11:00過ぎ。11:00以降は冷凍ボヨズの持ち帰りとなる。お店は18:00頃まで。毎日営業