タイプ別!効果のない叱り方のNG例
NGな叱り方は効果がないので改めよう
タイプ1:怒鳴り散らすだけのカミナリ型
「いい加減にしろ!」「まだわからないのか!」など、つい大声を出してしまうのがこのタイプ。大きな声だけでは、相手を委縮させることはできても、どう改善するばいいのかまで考えさせることはできません。怒りにまかせて叱るのではなく、何についてそんなに怒っているのか、相手にわかるように説明するよう心がけましょう。
タイプ2:余計なことまで言ってしまうネチネチ型
「だいたいお前は何にでも考え方が甘いんだよ」「そもそも気が利かない」など、叱っている内容とは違うことまで持ち出してしまうのがこのタイプ。成長させたいのか、人格否定をしているのかわからないような叱りでは効果は期待できません。直してほしい部分をピンポイントで短く伝えるように心がけましょう。
タイプ3:凹ませるだけのネガティブ型
「全然なってないな」「向いてないよ」など、凹ませる言葉をささやくのがこのタイプ。口調はキツくなく、長々とお説教をするわけでもないので見落とされがちですが、これでは子供の悪口と変わりません。改善させたい気持ちがあるのなら、具体的にどのようすればいいのかも伝えるようにしましょう。
NG例にあてはまった人はいませんか?具体的にどのように改善すればいいのか。効果的な叱り方の3つのテクニックをみていきましょう。
ゆとり世代に効く3つの叱りテクニック
叱られることに慣れていない。でも実は素直なところも多いゆとり世代。そんな彼らに効く叱りのコツは下記のとおりです。1、 相手を認める叱り方
例)「キミらしくないじゃないか」
本当はもっとできるはずだよね?という、相手への承認も入っている叱り方です。根拠がなくても自分に自信があるゆとり世代によく効きます。もっといいパフォーマンスをして欲しいという事は伝わりますが、人格否定にはならないところがポイント。基本の叱り方として暗記しておきましょう。
2、共感を伝える叱り方
例)「私も前に失敗したことがあるんだが」
上から目線での叱りだと、責められていると感じてしまうので、無意識に自分の行動を正当化する理由を探させることになってしまいます。そこでお勧めなのが、同じ失敗をしたことがある人として話すこと。こうするとことで、注意される側もアドバイスが受け容れやすい状態になります。自分だって失敗するじゃないかという反発心も抑えられるので、自分もミスをしがちな人は是非。
3、 ポテンシャルがもったいないという叱り方
例)「せっかくの能力を成果に繋げないなんてもったいない」
成果を出せない人に「なんで出来ないんだ!」というアプローチをしてしまうと、セルフイメージを下げたり、萎縮させたり、いい結果に繋がらないリスクが高くなります。それを防ぐのが「もったいない」という切り口からの指導です。せっかくの能力を成果に繋げるために、この部分を改善してみては?というアドバイスをすることで、仕事のやり方を素直に変えさせることができます。どこを直せばいいのか自分で考えろ!と思う気持ちもあると思いますが、具体的なアドバイスで小さな成功体験をしてもらうほうが早いので我慢して試してみてください。
性別、年齢、育った環境などによって受け止め方の違いはどんな人にもあるものです。なぜわからないんだと怒ったり、諦めたりする前に、伝わるアプローチを考える癖をつけることは素晴らしいことです。上司としても人間としても一回り大きく、魅力的な人になれますので、ぜひやってみてください。