後鳥羽上皇ゆかりの島、中ノ島
隠岐の島々の素晴らしい風景、続いては島前の中ノ島から。中ノ島(Yahoo! 地図情報)は、島前で2番目に大きな島。島全部が海士(あま)町に属しています。
隠岐と聞いて思い出すのが歴史の教科書にも登場する承久(じょうきゅう)の乱。鎌倉時代初めに公家と鎌倉幕府が主権を争った戦いで、鎌倉幕府に敗れた公家側の後鳥羽上皇が流されたのが隠岐でした。
隠岐では崩御するまでここ中ノ島で暮らしたとのことで、後鳥羽上皇を奉る神社として1939年(昭和14年)に創建されたのが隠岐神社(Yahoo! 地図情報)です。春と秋の例大祭、11月の新嘗祭と年の初めの歳旦祭には、多くの参詣客で賑わいます。
その承久の乱から名前を取った「承久海道キンニャモニャセンター」という施設が、本土からの隠岐汽船のフェリー、高速船が立ち寄る菱浦港に隣接しています。ここは船の待合所であると共にお土産が並ぶ売店、島の食材を使った料理を提供するレストランなどが揃います。
ちなみに「キンニャモニャ」というのは、海士町発祥の隠岐の民謡。毎年8月第4土曜日に「キンニャモニャ祭」が行われ、みんなでしゃもじを両手に持って踊ります。
その他、菱浦港の沖合には、背の高さが違う3つの岩が立ち並ぶ三郎岩があります。
この画像は菱浦から島後・西郷へ向かうフェリーから撮影したものなので、岩が連なっているように見えますが、実際には岩と岩の間隔が空いていてかつ一直線に並んでいます。自然の営みの不思議さを実感できますね。