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フランスに学ぶ 愛のために結婚しないという選択

2012年5月フランソワ・オランド氏がフランスの新大統領に決まりましたが、パートナーであるジャーナリストのバレリー・トリルベレールさんとの関係は事実婚(ユニオン・リーブル)のカップルでした。非婚のファースト・レディーが誕生するフランスに、日本が学ぶべきことは何でしょうか?

西郷 理恵子

執筆者:西郷 理恵子

恋愛ガイド

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フランス初の「事実婚」のファーストレディーが誕生!

フランスは結婚することよりも、アモール(愛)が大切という価値観

フランスは結婚することよりも、アモール(愛)が大切という価値観

2012年5月に行われたフランスの大統領選挙では、フランソワ・オランド氏が新大統領に決まりましたが、パートナーであるジャーナリストのバレリー・トリルベレールさんとの関係は事実婚カップルでした。通常は、「大統領夫人」を意味する「ファースト・レディー」が法的な結婚をしていない非婚の女性となる初めてのケースとしても話題になりました。

この二人の関係は、フランスでは、「ユニオン・リーブル:Union Libre」と一般に呼ばれているものです。バレリーさんは、2度の離婚を経験し、子供が3人います。オランド氏は前のパートナーで前回の大統領選の社会党候補だったセゴレーヌ・ロワイヤルさんとの間に子供が4人いますが、やはりユニオン・リーブルという事実婚の関係でした。

婚外子差別が存在せず、結婚していないカップルからの子どもが過半数を占めるフランスでは、大統領の事実婚はほとんど問題にはなっていないようです。
市場調査会社のHarris Interactiveによると79%のフランス人がオランド大統領とバレリーさんが結婚しているかどうかは重要ではなく、個人の選択の問題と考えています。結婚するべきと考えているのは13%です。

もっとも一般的なカップルの形態はユニオン・リーブル

フランスでは、歴史的に結婚や離婚の手続きが非常に煩雑であるという理由から、カップルの形態で一番多いのは、ユニオン・リーブルと言われています。ユニオン・リーブルとは、直訳すると「自由な結び付き」。法的には、何の届出もしていない「自由な共同体」で、日本でいう事実婚や内縁関係に当たります。お互いの信頼関係と自由意思に基づく関係なので、もちろん二人の関係を証明する書類を役所に提出する必要はありません。それゆえ実数の把握もされていません。
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