ミニバンとしてはスライドドアがないし、空間が物足りない?
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はホンダストリーム(現行)を取り上げたいと思います。オデッセイにアブソルートがあるように、ストリームにはRSZというスポーティグレードがあります。ディスチャージヘッドライト、17インチアルミホイール、パドルシフト(5AT車、CVT車とも)などが標準で備わります。足回りももちろん専用チューニングされています
ミニバン人気はいまだ底堅く、例えば2012年5月の新車販売台数ではホンダフリード(4位)、日産セレナ(6位)、ホンダステップワゴン(7位)、トヨタヴェルファイア(9位)と4台がベストテンに入っています。
しかし同じ3列シートを持つミニバンでも、モデル末期の現行ホンダストリームはベスト30に入っていません。ちなみにストリームの約3年後に登場したライバルのトヨタウィッシュは17位。
どうも最近は3列シートだけじゃなく、両側スライドドアと広い空間がなければ上位に食い込めないようです。加えて同じくらいのサイズで3列シートを持つトヨタプリウスαや、背の高いコンパクトミニバンであるホンダフリードの影響も、多少あるのではないのかと。
低床化でひねり出した室内は、見た目よりは広いと思います。また2列目、3列目ほど着座位置が高くなるシアターレイアウトになっています。3列目に大人が座っても、足先を2列目シートの下にいれられて、頭上や膝元に余裕があります
プリウスαのほうが価格は上ですが、フリードハイブリッドはストリームと同価格帯です。このクラスのミニバンはどんどんハイブリッド化が進むでしょうし、実際次期ストリームもハイブリッドを搭載するのではと噂されています。
そんなこともあってか、今年4月に行われたストリームのマイナーチェンジでは、スポーティグレードであるRSZの6名乗りのみという思い切ったグレード展開(1.8Lと2L、2WDと4WDあり)となりました。燃費が気になる方はフリードか次期ストリームをどうぞ、というメッセージとして捉えることもできそうです。
ストリームの中古車がおいしくなっているのは、そうした背景もあるようです。100万円以下は当たり前、例えば原稿執筆時点で修復歴なし&走行距離5万km以内で探すと、最安値は1.8Xの69.8万円(2007年式/2.8万km)です。
個人的にはあまりミニバンには興味がないのですが、実はこのサイズのミニバンだけは、ある理由で好きな私。ストリームの魅力を、次ページ以降でもう少し見ていきましょう。