2012年上半期でおすすめのデジカメは?
2012年のデジタルカメラのトレンドは「スマートフォンのカメラ機能との差別化」が大きなものとなっています。厚さ2cmを下回る薄型デジカメでありながら12倍前後の大倍率ズームレンズを搭載しているものや、大きなイメージセンサを搭載して高画質に性能をふったものなどは差別化に特化しているといってもいいでしょう。その一方でWi-Fi機能を搭載してスマートフォンのカメラ機能を乗っ取るような方向性が出てきつつあるのも面白いところ。どちらにせよ、スマートフォンとの差別化、共存がテーマになっているのは間違いないところでしょう。
そういったスマートフォンのカメラ機能では代用の利かない、特色のある尖ったデジタルカメラを今回は選んでみました。
第5位 クラス最大のタフネス性能で旅行でも安心
オリンパス TG-1
TG-1のタフネス性能はクラスでもトップ。耐衝撃2.0mは本当に安心の数字。
特筆したいのは防水12メートル、耐衝撃2.0メートル、耐低温-10℃、耐加重100kgとクラス最高峰のタフ性能。特に耐衝撃2.0メートルはほとんどのシーンで落としてしまっても安心な数字です。
そういったタフさを持ちながらワイド端でF2.0と明るいレンズを搭載しているのもチェックポイント。25-100mm相当の4倍ズームレンズはインナーズームレンズになっており、デジタルカメラが露出していることの多い旅行でも安心。さらにGPSと電子コンパスも搭載しています。旅行での撮影ポイントを緯度経度だけでなく世界で約70万件のランドマークも含めて記録し、あとから「ここで撮影したね」というように思い出を語ることも可能です。
専用アクセサリの1.7倍のテレコンバーター、0.74倍のフィッシュアイコンバーターもそれぞれ防水機能に対応しているので、防水性能をキープしたままで多彩な撮影に対応しているのもありがたいところです。
第4位 CIPA準拠で500枚のバッテリーライフは圧巻
カシオ計算機 EX-ZR300
カシオのEXILIMシリーズのフラグシップ機となるEX-ZR300。バッテリーライフは圧巻の一言。
24-300mm相当の12.5倍ズームレンズを搭載したハイスピードEXILIMの最新機種。最大解像度で秒間30枚の高速連写ができることや、最大で1000fpsの超高速ムービーが撮影可能、そして「芸術っぽい」画像が撮れるHDRアートといったこれまでのハイスピードEXILIMとしての性能はキープしています。
また、画像エンジンにデュアルCPUを採用しているため、起動時間やシャッターラグが短く、サクサク撮影できるのもチェックしておきたいポイント。ついでですがデュアルCPU搭載のおかげでフルHD動画を撮影中にも、ブラックアウトなしで静止画撮影ができます。
そして、なによりもガイド個人として最大のオススメポイントはCIPA準拠で500枚というバッテリーライフ。CIPA準拠でこの数字ということは2泊3日ていどの旅行であれば充電器なしでもいけるということになります。多くのデジタルカメラが小型化の余波でバッテリーライフを犠牲にしている中、この数字は見逃せません。
次のページでは、第2位と第3位を発表します。