音質を重視するなら、このナビ
AVナビはカーナビとしてだけではなく、AV機器としても使われている。普通の人ならむしろ、AV機器として使っている時間のほうが圧倒的に長いのではないだろうか。となると、音質を最優先したナビを選ぶという考え方もありだ。それならば、おすすめしたいのが三菱が新たに開発した「ダイヤトーン・サウンド・ナビ」である。ダイヤトーンは、三菱が誇る高級スピーカーのブランド。
カー用では50万円のスピーカー、DS-SA1や80万円のデジタルプロセスセンター、DA-PX1を発売しているが、その開発チームが手がけたモデルだから、一般的な「音がいいナビ」といわれるモデルとは次元が違う。音がいいナビというよりも「ナビ機能を持った高級カーオーディオ」と言ったほうがいいと思う。
32bitD/Aコンバーターの搭載などにより、分解能はきわめて高いし、オーディオ回路へのノイズの侵入を徹底的に抑えてあるため、音はクリアで透明感たっぷり。内蔵パワーアンプの出来も素晴らしく、音場の立体感も抜群だ。
加えて、DA-PX1に搭載した調整機能の多くが、このダイヤトーン・サウンド・ナビにも移植されている。ナビ機能はスタンダードでいいから、音がいいナビが欲しいという人には文句無しにおすすめしたいモデルだ。
最先端のナビ機能を手に入れるなら、このナビ
クルマに乗る機会が多く、時間に正確さを要求される人には、やはりカロッツェリア・サイバーナビだろう。通信機能で取得するスマートループによる渋滞情報は、カロッツェリア・ナビのユーザーからアップロードされた実際の渋滞情報を反映しているし、表示対象道路もVICSの約10倍だから、渋滞情報の精度が桁違いに優れている。だからルート探索後に提示される探索ルートは渋滞に遭いにくい質の高いルートだし、到着予想時刻も正確だ。
ほかにも、地図に無い道を走った後に、その道をすぐに地図に書き込んで次回からはルート探索の対象道路にも出来るロードクリエイターや、フロントカメラで捉えた映像をナビに表示したり前を走っているクルマとの距離を測って適正車間距離を示したり、ARスカウターモード、最上級モデルに付属するHUD(ヘッドアップディスプレイ)など、他のナビには無い機能が満載だ。
使ってみると、ルート探索に時間がかかるとか、地デジのメニューや番組表の出現が遅いなど、操作レスポンスにはやや不満が募る点もあるのだが、ことナビ機能に関しては、サイバーナビに敵うものはない。最先端のナビ機能を体験したい人には、これがいいと思う。