木蝋で栄えた町、内子
写真1.八日市護国の町並み
電灯照明が普及するまで木蝋などで財をなした豪商たちは当時、黄色を帯びた漆喰壁の町家を建てました。内子の中で現在約600mの通りはこの漆喰壁の町家を主体に90棟ほどの伝統的な建物が修復や再現され、八日市護国の町並みとして 「重要伝統的建造物群保存地区」になっています。(写真1)
和ろうそくの製造
写真2.大森和ろうそく店
写真3.燭台やハサミも販売される店内
店名は大森和ろうそく店、と言い和ろうそくのイラストが描かれた提灯が目印になっています。建物の外観は創業以来200年、と言う歴史を感じる佇まいで、かつて、日本の和ろうそくの三分の一を生産するほどろうそく作りが盛んであった面影を残しています。(写真2)
暖簾をくぐるとすぐに売り場になっており、10匁とか50匁(※)といった、幾つかの重さの和ろうそくが展示販売されています。しかもろうそくだけではなく地元鍛冶屋さんの職人技で作られた燭台や炭化した芯をほぐすハサミも販売されていました。(写真3)
※ 1匁(もんめ)=3.75g
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