今年のNLGR+を振り返って
VALENTY WEDDINGの社長・豊田涼子さん(左)と専務の方(右)
今回結婚式を挙げた二組のカップル。本当におめでとうございます。末永くお幸せに!
でも、だからこそ、せめて仲間内でだけでも祝福しようという気持ちで、NLGRでは2002年から同性結婚式を開催するようになりました(今年で10周年だったんですね)。NLGRは、AIDSを発症して命に関わるようなことが少しでもなくなるよう、あるいはHIVに感染していることがわかった人が孤独感に苛まれたり自暴自棄になったりせず、仲間といっしょに幸せに生きていけるようにという願いで行われているイベントです。この結婚式にもそんなあたたかい「祈り」のような気持ちが表れていると思います。本当に尊いことです。
個人的には、名古屋のお友達に会えるのも楽しみのひとつですし、2日間遊びたおして、結婚式で感動して、帰り道にひたひたと余韻が押し寄せてきたりして…とても癒されるのです。そういう充実感を味わえるNLGR+の2DAYSがたまらなく好きで、毎年楽しみにしています。以前は大阪でも「PluS+」がありましたが今は開催されておらず、今年は札幌のパレードもお休みだそうです…そういう意味では、地方の大規模ゲイコミュニティイベントは名古屋のNLGR+が今年唯一ということになりそうです。
こういう町をあげての大きなお祭りは、運営する側も本当に大変ですし、公の助成がないとなかなか難しいというのが実情だと思います。HIV検査の部分は愛知県と名古屋市の支援あってこそですが、2001年のNGRからスタートして11年、(途中、悲しい出来事もありましたが)毎年毎年、一度も休まず、こんなに大がかりな、楽しく、そして感動的なイベントを続けてきたというのは、本当にスゴいこと(10年以上続いているのは二丁目のレインボー祭りと名古屋のNLGRだけです)。そのことはとりもなおさず(何度も繰り返してしまいますが)、名古屋のコミュニティの結束力の証明だと思います。
最後に、たいへんな苦労をしながらあれだけの大規模な、そして感動に満ちたイベントを作り上げたNLGRのスタッフの方たちに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
まだNLGR+に行ったことがないという方、来年はぜひ、お出かけください!