暑さ対策のポイントは「上手に汗をかける身体づくり」
体温調節には汗をかくこと!
具体的には、ちょっと暑い状況で、少し汗をかくくらいの運動を1日15~30分間、週3~4回、1ヵ月程度続けて、さらに運動後の30分以内にたんぱく質と糖質を多く含んだ食品を摂取すると、身体の血液量が増えて、暑さに強い体になるといわれています。
でも「運動?」といっても、そんなに構えなくても大丈夫。普段あまり運動していない人は、大股で早めに歩くことを3分間、その後3分ほどゆっくり歩いて、それを繰り返してみて下さい。コレを一日5回以上できれば、立派な15分の運動になります。大股に歩くのが難しい、という人は「1、2、3」とカウントして、3歩目を大きく踏み出すようにしましょう。
運動後のたんぱく質は10~20g、糖質は15~30gくらい摂ると効果が高まります。牛乳やヨーグルトなどの乳製品で換算すると最低300gくらいになり、一回に摂るのがちょっと多いという人は、数回に分けたり、バリエーションとして豆などのタンパク質や、おにぎりなどの糖類と組み合わせても良いと思います。
※参考:節電下の熱中症予防のための緊急提言(日本生気象学会)
着るもので上手に体温調節! はおりものを一枚持っておく
冷房のきいた室内と蒸し暑い外を往復すると、身体はその変化についてゆけません。5度以上の温度差に対しては、身体の温度調節機構はうまく働かないと覚えておきましょう。設定温度は省エネの面からも28度がオススメです。といっても公共機関の冷房はどうしようもないし、オフィスの冷房もなかなか自分ひとりでは変えられないので、はおりものを一枚持ってこまめに脱ぎ着するのが上手な夏バテ対策。
さらに熱中症予防に危険なのは直射日光。室内ではTシャツ、ポロシャツなどの肌をだした軽装がおススメですが、戸外では反対に皮膚をあまり出さないようにしましょう。風通しのよい白いシャツを前あきで羽織ったり、日傘やつば広の帽子などで日光をさえぎるのもよいでしょう。