山小屋でいただくフレンチ「鷲ヶ峰ひゅって」(4ページ目)

ふたり仲良くハイキング

宿の名前の由来でもある鷲ヶ峰もありますが、記念日に疲れきって言葉を失ってしまってはもったいない！ お喋りをしながら軽めのハイキングはいかがですか？

天然記念物である霧ヶ峰・八島ヶ原湿原は、宿から歩いて約10分程度。かつては火山口であったこの場所は、一年に1ミリしか積もらないミズゴケが12000年をかけて堆積して、湿原を形成したと言われています。

湿原一周は約3.7キロメートルで所要時間は約90分。遊歩道が整備されアップダウンも少ないですが、歩きやすい靴を履いてスタートしましょう。

夏の間は花々が咲き、涼やかな風が吹き渡ります。電気メーカーにネーミングされるのも頷ける、まさに避暑地です。

その訳は、鉄のルール

大自然の中で美味しいフレンチを堪能して、料金は1泊2食付で1万円～（別途暖房費500円）。

しかし、旅館やホテルと違って完全なプライベートスペースはありませんし、水回りは共有です。しかし、あえて満室にしないといいます。せめて、ゆったりと過ごして欲しいという、心遣いですね。

そして、この宿に泊まりたいならば、部屋の壁に掲げられた「鉄のルール」に目を通すべし。

例えば、
・夕食時間、消灯時間、朝食時間、風呂の時間は決められています。
・布団は自分で敷いていただきます。敷き方にも決まりがあります。
・喫煙場所は部屋の中に限ります。
・バスタオルの交換は原則いたしません。

というわけで、「客なんだから好き放題したい」というような方にはおすすめできません。

宿を切り盛りするのは田口さん夫婦だけ。こんな山奥まで通勤できるスタップがいるわけではありません。

壊れたところがあれば自分で修理をし、磨き上げている田口さん夫婦の暮らしがあってこそ、私達は旅行を通じて大自然の素晴らしさを享受でき、美味しい料理とともに唯一無二の体験ができることを覚えておきたいものです。

「鉄のルール」は、言い換えれば「山小屋のモラル」。守れる人にだけ、最高の時間が訪れるのです。今年の夏は、山小屋で思い出作りをしませんか？


■霧ヶ峰・八島ヶ原湿原　「鷲ヶ峰ひゅって」
住所：長野県諏訪郡 下諏訪町八島湿原10618
TEL：0266-58-8088
地図：Yahoo!地図情報