フレンチとワインで乾杯
さて、お待ちかねの夕食をいただきに、1階の食堂まで下りていきましょう。外には暗闇がせまり、ランプが灯された室内の雰囲気はグッと増していきます。一枚板の大きなテーブルを囲むように、部屋ごとテーブルマットが置かれます。磨かれたシルバーとナフキンに気分が上がりますね。
まずは、小さなボトルシャンパンで乾杯をどうぞ。訪れた日のメニューは、スモークサーモンのマリネから。脂が乗っていて食べ応え十分。爽やかな酸味も旅の疲れを癒してくれるようです。白ワインが飲みたくなります。
次は、野菜がたっぷりのスープで少し休憩。体も温まります。お待ちかねのメインは、盛り付けも楽しいビーフシチュー。牛肉のうまみが赤ワインとよく合います。
最後に、デザートとコーヒーまでいただけば、すっかり満足。あまり飲み過ぎると、2階までの階段を登れなくなりますので、ご注意を!
東京のフランス料理店で修行したオーナーシェフ田口さんの料理は、奇をてらわないスタイルですが、味が良く、量もちょうどいい。「こんな山奥でフレンチいただける」そんな特別感に浸りながら、一口一口を大切にいただきたいですね。
食後は、その余韻を楽しむように、備え付けのボードゲームで遊ぶもよし、山の本を静かに読むもよし。同宿者との話に花が咲いてしまうこともあるでしょう。
小さな宿ならではの素敵な出会いを楽しんでほしいですね。
自家製焼き立てパンで朝食を
さあ、朝です。窓を空けて新鮮な空気を体いっぱいに取り込みましょう。おや、小屋中にいい匂いが漂ってきましたね。食堂で用意されているのは、自家製のパンとベーコン、卵料理の朝食です。
この日のパンは、フランスパンとクロワッサン。まずはジャムもバターもつけずにパンだけを味わってみてください。焼きたての皮はパリパリ! じっくりと噛みしめれば、小麦の香りがいっぱいに広がります。
次のページでは、八島ヶ原湿原のハイキングへ