自動車保険の免責金額はどう設定する?
しかしカーローンなどがある場合、車が事故で全損になってしまったら補償が足りないようでも困ります。
今回は家計の負担を軽減するために、自動車保険料の節約方法の1つである免責金額の設定について考えてみましょう。
自動車保険を安くするには?
自動車保険の保険料をコストダウンするには補償内容を徹底して見直ししていくしかありません。その前提として、1.年齢条件の設定(車を運転するのは誰か)、2.車両保険付帯の有無や種類の選択、というこの2つの条件をどうするかで自動車保険料のある程度の大まかなところが決まってきます。手順としては、この条件をどうするか考えた上で、家族限定などの特約の付帯や加入先(インターネット契約や勤務先の団体契約など)も検討してみるといいでしょう。
もちろん自動車保険の場合は保険料の高い安いだけでなく、事故対応なども非常に重要ですから実務的にはこれらに自分の中での優先順位をつけていくと方向性が決めやすくなります。
しかしそうした中でまだ少しでも保険料を安くする方法がないかというと、免責金額なども考えてみる必要がでてきます。
自動車保険の免責金額の設定とは?
免責金額の設定とは、事故の際に自己負担する金額を設定してその金額分については自腹を切ることをいいます。自動車保険契約において自己負担の金額を設定できる補償部分は具体的に次の2つです。
- 対物賠償保険
- 車両保険
例えば相手に追突して修理代金を対物賠償から支払う場合、免責金額が差し引かれますので、引かれた金額は自分で修理工場なり、相手方に支払う必要があります。実際にガイドもこの部分についての免責金額の設定はあまり勧めません。
次に車両保険ですが、この部分には何らかのかたちで免責金額の設定がされているケースは比較的あります。車両保険の支払いには保険期間中(例えば1年間)1回目の事故と2回目の事故でそれぞれ免責金額の設定をします(あるいはまったくしない)。
例えば0-10などと保険証券上に記載があれば、保険期間中1回目の事故は自己負担なし、2回目以降の事故については10万円自己負担するという意味です。最近はこの0-10などというタイプの比較的増えています。
この場合は保険期間中に2回の事故はないだろうという前提です。自動車保険商品によってこのあたりは調整ができますから、5-10などように1回目の事故から免責金額の設定をすれば保険料は当然安くなります。この場合少額の事故なら保険を利用しないという考え方が前提になります。
>>車両保険の免責設定のポイントと考え方