充実の基本性能
FH56/HDで採用されているCPUは、4コア8スレッドのCore i7-3610QM(2.30GHz)。ターボ・ブースト・テクノロジーにより、最大3.30GHzで駆動する。国内主要メーカーは最新CPUの採用に遅れがちなのが常だが、これは、最新のIvy Bridge(アイビー・ブリッジ)世代。低消費電力と内蔵グラフィックスの高速化などの特徴がある。メモリは標準で8GBが搭載されている。16GBまで拡張できるが、その場合は既存のメモリを取り外さなければならない。ネットやメール、基本的な写真編集など、通常のパソコン利用であれば、8GBのままで十分だろう。HDDは2TBと十分な容量だ。
インターフェース類では、BDXL対応Blu-ray Discドライブ、メモリーカードスロットなど。USBポートは合計6つと豊富で、うち3つが高速なUSB3.0対応。ポートも、左右の側面、背面と各面に配置されており、周辺機器の取り回しに困らない。左側面のUSB2.0ポートは、電源オフ時の充電も可能になっている。
携帯電話との連携もバッチリ
ソフト面では、Office Home and Business 2010(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote)など多数のソフトウェアが付属。中でも、富士通がいち早く導入したスマートフォンとの連携機能「F-LINK」が面白い。USBケーブル経由で、パソコンで録画した番組や画像を転送できる。番組は録画セット時に、スマートフォンへの持ち出し用の設定も行っておくことで、トランスコードの時間が省け、転送する手間が短くすむ。
逆に、スマホで撮影した画像や動画を、ワイヤレスでパソコンに転送することも可能。これは、F-LINKのソフトウェアをインストールしたスマホ(富士通製以外のAndroid端末、iPhoneにも対応)であればOK。富士通製スマホに記録されている歩数・活動量のデータもワイヤレスで取り込み、パソコン側で管理することができる。
家庭内などの同じネットワーク内であれば、ファイルやフォルダを指定して、スマホや他の富士通製パソコンと共有することも可能だ。スマホには、Word、Excelなどの標準的なソフトと互換性のあるアプリもそろっているので、閲覧やちょっとした加工もできる。
次のページでは、AV機能について紹介する。