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小さな高級ハイブリッドのSAIが100万円台から狙える(2ページ目)

ハイブリッドカーの代名詞、プリウスがまだまだ中古車市場で人気ですが、その陰で同じトヨタのハイブリッドカーがじわりと値落ちしています。装備の充実ぶりや値落ち率を考えれば、SAIはお買い得です

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

HDDナビ標準など「今どきの小さな高級車」らしい装備がたっぷり

リダクション機構付きTHSIIというハイブリッドシステムはプリウスと同じながら、アルファード&ヴェルファイアハイブリッドなどと同じ2.4Lエンジンを搭載しているSAIですから、走りに関しては超余裕。
トヨタSAI インパネ

全車にHDDナビとリモートタッチを標準装備。エアコンやオーディオはリモートタッチだけでなく、ステアリング上のスイッチでも操作できます。また上級グレードのGは5.1chサラウンド対応の上級オーディオシステムを標準で装備しています


また「小さな高級車」と言うだけあり、装備が充実しています。ヘッドライトにはベースグレード(S)でディスチャージ、上級グレード(G)はLEDを標準装備。全車アルミホイールを履き、クルーズコントロール(G,SともにASパッケージならレーダークルーズコントロールに)、運転席電動シート(Gは助手席も)、横滑り防止装置のS-VSC、事故など緊急時にワンタッチで専用オペレーターに繋がるヘルプネット(要契約)なども標準装備されています。

さらにHDDナビが全車に標準仕様というのも、SAIの特徴です。このナビはセンターコンソールのリモートタッチで、パソコンのマウス感覚で操作が可能。もちろんナビだけでなく、オーディオやエアコンなどもこのリモートタッチで操作可能です。

しかも狙いは「今どきの高級車」。そのためにハイブリッド専用車としたのであり、植物資源が原料のエコプラスチックを天井やピラーガーニッシュ(いわゆる柱部分の表面です)など内装に採用するなど「エコ」に力を入れた車に仕上げられています。エコドライブ度合いに応じて社会貢献できるプログラムまで用意されている、というのも「今どきの高級車」オーナー向けのサービスと言えるでしょう。
トヨタSAIundefinedシート

上級グレードのGは、シフトレバーをPに入れると自動でシートが後ろに下がり、ステアリングが上がって乗降性を高めるイージーアクセス機能を標準装備。またオプションの本革シートは、ほんのりと体を温める快適温熱シート機構が備わります


さて、そんな高級車のハイブリッドカーが、先述したようにプリウスと比べると割安です。3年前よりはハイブリッドカーの種類が増えて、しかもSAIとほぼ同価格帯に同じトヨタのカムリ(2.5Lのエンジンでシステムとしての出力はSAIより上ながら、燃費は26.5km/Lと上)なんてのも出てくるなど、今や「ただのハイブリッドカー」だけではそう簡単には売れません。

その点SAIの装備の充実ぶりはライバルたちに対して大きな魅力。その中古車となると、ハイブリッドカー以外を含む100万円台の車として見た場合でも十分魅力的な装備ですし、しかもハイブリッドカーだから燃費もいい、ということになります。いずれにせよ中古車のSAIは、まさにおいしいというわけです。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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