新しい環境で抱えるストレス

名刺交換

仕事によるストレスがたまる時期

新天地での生活、異動にともなう人間関係の変化、仕事上のストレス等、誰しも普段の生活においてさまざまなストレスを抱えながら、日々暮らしていることと思います。仕事で失敗したとき、人間関係にイラッときたときにストレス解消として皆さんはどのように対応されていますか。お酒を飲む、タバコを吸うといったことかもしれませんし、カラオケで思い切り大声で歌うことかもしれません。しかしお酒も限度を超えると身体に負担をかけますし、タバコについては健康を害するおそれがあるため、なるべく避けてもらいたいものです。

一番のオススメは軽い運動を行うこと。運動する時間がなかなか取れないという方でも、ほんの少し意識して身体を動かすことが、ストレス解消につながります。身体にとっても生活習慣病の予防、肥満改善といったさまざまな効果が期待できますが、メンタル面でも非常に良い影響を及ぼすことがわかっています。最近の研究では、定期的な運動がうつ病症状を改善するという報告も多数行われています。運動は抗うつ剤にも負けるとも劣らないメンタル面での薬でもあるのです。

五月病になりやすい人とは

この時期によくみられる五月病ですが、ストレスをうまく切り抜けて頭を切り換えられる人は、比較的なりにくいといわれています。ではどのような人が五月病になりやすいのでしょうか。

《五月病になりやすいといわれる性格》
  • 几帳面で物事をキチンとすすめることにこだわりがある人
  • 責任感や義務感が強い人
  • 周囲への配慮を自分よりも優先させながら行動する人
  • 感情を自分の中で抑え込んでしまう人
  • 内向的でおとなしい性格の人
五月病は一時的な症状であることが多く、たとえこのような性格に当てはまったとしても、仕事や人間関係に変化があらわれ、慣れていくと少しずつ改善されてくるといわれています。悩みを抱え込まずに、家族や友人などに話を聞いてもらうことだけでも気持ちがスッキリしますし、疲労回復のための休息を十分にとることも良いといわれています。

運動がもたらす心理的効果

エアロバイク

有酸素運動が脳のセロトニンレベルを上げる

定期的な運動、特にウオーキングやジョギング、水泳などに代表される有酸素運動と呼ばれる運動には、うつ病症状の改善効果があるといわれていますが、どうして運動がメンタル面での効果を発揮するのでしょうか。うつ病になる原因には強いストレスなどによって、脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどの働きが悪くなってしまうことが原因であるといわれています。抗うつ剤には脳内のセロトニンを増加させる作用があるのですが、有酸素運動を行うと抗うつ剤と同じように脳内のセロトニンをうまく働かせることができ、気分の高揚や落ち込んだ気分の改善などが期待されているのです。

また脳内への影響だけではなく、感情面での変化も見られます。身体を動かすことで、落ち込んでいた原因や不平不満などに支配されていた意識が、運動に集中することになり、その結果、抱いていた感情を思い出さなくなります。また運動に対する目標、たとえば「今日は10分歩こう」といったことが達成されると、「やればできる」といった自己肯定感が芽生え、徐々に明るい気持ちへと変化していくようになります。運動をしなければと意気込んでしまうとどうしても始めの一歩が出ませんが、生活の中で少し身体を動かしてみようと思えば、運動に対する心理的なハードルも低くなると思います。

日常生活から始められる運動

ストレッチ

朝起きたときのストレッチから始めてみよう

ウオーキングやジョギングなど有酸素運動をすることが、五月病のような気分の落ち込みを改善させるにはいいとはわかっていても時間がない。そんな方には日常生活の中で出来ることから始めてみましょう。朝起きたときにその場で軽くストレッチを行ってみたり、大きく深呼吸をしてみたり。朝の光を浴びればこちらもセロトニンの活性化が見込まれ、心身ともにリフレッシュ出来るでしょう。通勤・通学時にはなるべく多く歩くように意識してみること、階段を使ったり、少し遠回りをしてみたりといったことの積み重ねが大切です。

気分が落ち込んでしまうと身体を動かすことが億劫になりがちですが、そのままに過ごしているとさらに気分が落ち込んでしまうといった悪循環に陥ります。またストレス発散方法には男女差があり、女性ほど運動する率が高く、男性ほど引きこもる傾向があるともいわれています。仕事が忙しい、気分が乗らない、といったビジネスパーソンにはぜひ身体を動かして、五月病とは無縁な生活を送ってほしいですね。