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アクティブ投信が勝つ本当の理由は?(3ページ目)

投資文化が未成熟な日本では、投資信託が正当な評価を受けられていません。しかし、優秀な成績でお金を増やしてくれるアクティブ投信には立派なお手本があります。JFザジャパンの成功のワケを知って、投資信託の可能性に目覚めてください。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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リターンを継続させる運用会社の文化

ここまで、卓越したパフォーマンスのリソースをご案内してきました。そうはいっても、ファンドの成績が素晴らしいのは、過去の話です。最大の関心は、そうした良い成績が今後も続くのかという未来についてです。

ここからは私の推測ですが、収益を上げている最大の原因はファンドマネージャー許されている裁量が大きいことにあります。つまり、運用会社の体制が成績を支えています。特定の天才的なファンドマネージャーのひらめきによる偶然の産物ではないということです。その意味では、今後もこのファンドの優位性は続くものと予想されます。

小回りで稼ぐアクティブ投信

懸念材料をあげるとすれば、ファンドが売れ過ぎていることです。

JFザ・ジャパンの純資産総額は、この1年間で3倍以上に膨れ上がりました。2012年3月末で239億円です。日本で一番売れているグローバルソブリンの1兆7,000億円に比べたら、まだかわいいスケールですし、資産が大きくなることは基本的には良いことです。

しかし、運用の業界では、巨大ファンドは衰退すると言われています。大きな資産を持つがゆえに、身動きが取りにくくなって成績が悪化するというジンクスです。実際に、資産が1,000億円を超える巨大ファンドはマーケットに与える影響が大きくなって、小回りが利かなくなるという話を聞きます。身軽さもアクティブ投信の必要条件なのです。

機動力を生かしてきたファンドだけに、資産の急膨張が成績に悪影響をおよぼさないか、少し今後が心配です。

さて、いかがでしたか?投資信託の世界は奥が深いですね。そんなアクティブな投資信託を選んで、あなたの人生もアクティブに楽しみましょう。
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