新世代のシャーシを手に入れて格段に剛性感がアップ
アルファブレラに搭載されたエンジンは、2.2Lの直4と3.2LのV6。いずれもGMとの提携の名残でオペル製のエンジンブロックを使い、アルファロメオがヘッドなどを載せてアレンジしたもの。昔からのアルファ好きからすれば、この辺りがどうも気になるようですが、「アルファらしいかどうか」という観点を外せば、普通によく回るエンジンです。インパネデザインは159とほぼ一緒。ただしカラーリングがイタリア車らしい派手なものが用意されていたので、お気に入りを探してみてください。オプションのBOSEは、車の開発段階から設計された専用チューンですから、いい音を鳴らしますよ
また同じく提携の名残として、それまでのアルファロメオからすれば格段に剛性感の高いシャーシを手に入れたわけですが、これも以前からのアルファファンなら突っ込みたくなる部分のようです。しかしそうではない人々からしてみれば、ちょっとドイツ車風味のしっかり感を手に入れた、となります。
3.2Lエンジンを搭載したモデルはQ4と呼ばれる4WDシステムが組み合わされます。これは雪道うんぬんではなく、スポーツ走行のためのもの。基本的に前43:後57でトルクを配分し、状況に応じて前72:後28~前22:後78まで自動配分してくれます。雨の日の高速走行時にも安定感が増します。なお2.2LモデルはFFとなります。
デビュー時は6MTのみでしたが、その後3.2L車にQトロニックなるマニュアル操作可能な6速ATモデルが、さらにそのあとで2.2L車にセレスピード(2ペダルMT)モデルが追加されました。
中古車を見ているとシートは基本的に本革シート。最高級素材のポルトロウナフラウ社製のものも、ちらほら見かけます。前席パワーシート&シートヒーターはオプション設定でしたがこれもけっこうあります。やっぱり本革シートが似合う車ですよね
個人的にはスカイウインドーを装備したモデルを選びたいです。ブレラのオープンカー版はアルファスパイダーになるわけですが、そうではなく、あのスタイルで空を感じながら走りたいから。大型で、ガラス部分は開かないんですが、頭上に青空があるのは気持ちがいいです。あとはBOSEサウンドシステムがあれば完璧。
確かにアドレナリンを吹き出しながら走る車ではありませんが、このスタイルに乗っているというだけでまず気持ちが高まります。さらにシャープな動きが気持ちをスッとさせてくれます。しかも一代限りで、もう中古車を探すほかないという希少価値が脳の奥に刺さります。
昔はもっと官能的なエンジンサウンドだった……など、アルファロメオの良さは諸氏が語られるようにいろいろあるとは思いますが、その中の一つには、抜群のカッコ良さもあると思います。その点において、絶版になったとはいえ、このスタイルは6年経った今でも未だ魅力的でアルファロメオというブランドを裏切りません。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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