ジープの新たなエントリーモデル
ボディサイズは全長4480×全幅1810×全高1665mmで、狭い道では横幅が気になるが、それでもジープらしく車両感覚はつかみやすい。グレードはLimitedのみ。パワーガラスサンルーフ付きが308万円、サンルーフの付かない素のグレードが298万円になる
ひと目でジープブランドと分かるコンパスは、パトリオットとプラットフォームを共有するエントリーモデル。とくにフロントマスクは、ジープの長男格グランドチェロキーを彷彿とさせる堂々としたもので、ジープ伝統の7本型スロットグリルやワイド感を抱かせる顔つきが印象的だ。
日本のジープでは初の2WDモデル
とくに質感が高いというわけではないが、実用的なので初めての輸入車でも使いやすいレイアウトといえる。シートヒーターなどの快適装備も充実。写真のナビはオプション
しかしパトリオットがあるのに、似たようなコンパクトSUVをわざわざ日本に導入するのか？ という疑問は誰もが抱くだろう。じつはジープ・コンパスは、2WDしか日本に上陸していない。「ジープ＝4WD」という凝り固まったブランドイメージを自ら打ち壊したモデルなのだ。最近はSUVであっても、日本に限らないが2WDで十分というニーズが高まっていることへの対策で、シティクルーザーとしての役割をコンパスに担わせるのが狙いなのだろう。実際にエクステリアからは、パトリオットよりも都会的な雰囲気が漂う。
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