カナダ/カナダの観光・見どころ

カナダの世界遺産(3ページ目)

豊かな自然に恵まれたカナダ。一目見ただけで圧倒されてしまうような自然遺産はもちろんですが、歴史的にも貴重な文化遺産も見逃せません。魅力あふれるカナダの世界遺産の中から、ガイドが厳選したものをご紹介します!

執筆者:下村 猛

グロス・モーン国立公園

U字形に侵食された大きな谷は氷河による侵食の典型的なもの (C) Newfoundland and Labrador Tourism / Barrett and MacKay

U字形の大きな谷は氷河による浸食の典型的なもの (C) Newfoundland and Labrador Tourism / Barrett and MacKay

カナダで最も東にあるのがニューファンドランド&ラブラドル州。中でもニューファンドランドは、本土から離れた大西洋に浮かぶ島で、グロスモーン国立公園はその島の西部に位置しています。

この公園の最大の見せ場は、氷河期に侵食されたフィヨルドが内陸で見られる場所。断崖絶壁が続く谷間の風景はもはや説明不要で、その圧倒的な風景は訪れる人々の度肝を抜くほど! 谷間にあるウェスタンブルックポンドという湖では6月から9月までボートクルーズが運航され、湖に両側に続く断崖絶壁を見ることが出来ます。

<DATA>
Gros Morne National Park
アクセス:最寄の町ディアレイクへは、トロントやハリファックス、ニューファンドランド州都セントジョーンズなどから国内線でアクセス可能。ディアレイクから車で約1時間
シーズン:年中アクセス可能だが、実質的にはボートクルーズが行われる6~9月が観光シーズン
入園料:大人9.80カナダドル/子供(6~16歳)4.90カナダドル

ランス・オー・メドー国定史跡

バイキングが越えて来た大西洋が目の前に広がる (C) Newfoundland and Labrador Tourism

バイキングが越えて来た大西洋が目の前に広がる (C) Newfoundland and Labrador Tourism

草原の中にある、バイキングが定住したという跡が見られる史跡。学術的には、「北米大陸はコロンブスによって発見された……」という定説を打ち破った、ものすごく貴重な場所で、世界文化遺産に指定されたのも納得です。

この場所にバイキングが定住したのは、実にコロンブスのアメリカ発見から遡ること500年も前の西暦1000年ごろと言われており、100人近くが使用したといわれる住居の跡などが、ほぼ完全な形で発掘されています。現在は国定史跡として、発掘現場のそばでは、バイキングに扮したスタッフが当時の生活や発掘などについての説明をしてくれます。

<DATA>
L' Anse aux Meadows National Historic Site
アクセス:ニューファンドランド州都セントジョーンズからセントアンソニーへ国内線で1時間20分。さらに車で30分。または上述のグロスモーン国立公園から車で4時間半
料金:大人11.70カナダドル/子供(6~16歳)5.80カナダドル
開園期間:6月1日~10月上旬

ナハニ国立公園

ナハニ国立公園一番の見どころバージニアフォールズ。落差はナイアガラの2倍!undefined(C) Asymetric / Jason Van Bruggen

ナハニ国立公園一番の見どころバージニアフォールズ。落差はナイアガラの2倍! (C) Asymetric / Jason Van Bruggen

最後に紹介するのは、これぞカナダの世界自然遺産!と呼べる極めつけのもの。というのも、この国立公園への道路はなく、当然車でのアクセスは不可能。アクセスは水上飛行機を使った空路での入園、もしくはトレッキングで入るしかないという、まさにカナダの大自然を100%楽しむにはうってつけの場所なんです。

公園内に入った後も道路はないので、移動はトレッキング、またはカヌーやラフティングでの川下りというワイルドなもの。この公園を訪れる人の大半が、こうした本物の体験を求めて、という人ばかり。

とても万人向けの場所ではありませんが、上の写真のバージニアフォールズのように、見られる風景はまさに絶景! 本物志向の方はぜひご検討を!

<DATA>
Nahanni National Park
アクセス:オーロラの鑑賞地としても知られるイエローナイフ、または最寄りの町であるフォートシンプソンなどから水上飛行機を使用。定期便はなく、全てチャーター
シーズン:年中アクセス可能だが、場所が場所だけに、全て自己責任においての行動となる
入園料:24.50カナダドル(大人・子供同額)
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