クリスマスイブの日に、ゆうびんやさんがお手紙を配って歩くお話ですが、その手紙こそがこの絵本のしかけです。消印から切手・宛名の字体まで凝ったつくりの封筒が、実際に絵本に添えられ、おなじみのお話の主人公たちに配達されます。
ちょっと中身をのぞいてみると……
例えば、赤ずきんちゃんには、森の中を進む命がけの「すごろくゲーム」がおおかみから届き、反対に赤ずきんちゃんからは、おおかみ宛に「おおかみ発見ガイド」が送られます。ハンプティ・ダンプティにはジグソーパズルが届けられ、ゆうびんやさんに届いたお手紙には、楽しいのぞき絵が入っていましたよ。
これらのパズルやすごろくなどを使って、絵本を囲み家族みんなで一緒に遊べることと、絵本に登場する主人公を通して、たくさんの物語の世界に触れられることが、おすすめのポイントです。
作者は、英国図書館協会が優れた絵本作品の作者に贈るケイト・グリーナウェイ賞をこの作品で受賞しました。
■おすすめの年齢 3歳から100歳くらいまで
■ジャネット&アラン・アルバーグ:作 佐野洋子:訳
視覚文化出版局