マリア様の島、九州・長崎「五島列島」へ
大小140余りの島々からなる長崎県の西海国立公園。その1つにある「五島列島」は、その教会群が世界遺産暫定リストにも登録されているなど、キリシタン文化が色濃く残る、価値の高い島です。島内、カトリックの由縁からか多くのマリア像がつくられ、まるで見守られているかのように穏やかな時間が流れています。
では、旅立つ前に、先ずその地形から理解しておきましょう。
五島列島は、中通島と若松島からなる「上五島」と、奈留島、久賀島、福江島からなる「下五島」の二つのエリアに分かれ、移動はそれほど容易ではないので、間違いのないように! 詳しいアクセス方法は、以下のホームページを参考にどうぞ。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/access/
(新上五島町観光物産協会)
まるで十字架と天使、上五島
地図を逆さまにしてみると、十字架に天使が寄り添っているカタチに見える「上五島」。五島列島のキリシタンの歴史は、フランシスコ・ザビエルが来日した17年後に、領主が修道士を呼び寄せたことに始まるそう。その後、厳しい禁教令がしかれますが、江戸後期に開拓農民としてキリシタンが入職し、明治期の弾圧を経て禁教令が解かれてから、次々と教会が建てられていったといいます。
五島全体には50余りの教会がありますが、そのうち上五島に存在するのは29ほど。その美しい自然に溶け込むように、海に面して建てられています。
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