わたし開花したわ
ガイド:『わたし開花したわ』の方に戻ります。アルバムを聴かせてもらって、いい意味でとらえどころがない。型や時代にはめられないしなやかさと言った方が、いいのかもしれません。1曲目の「開花前線」や7曲目の「打ち上げ花火」なんかは、すごくポップな曲。パスピエの本質はかなりポップじゃないかと思うんですが、どうでしょう?
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成田:
うーんどうでしょう。
こんなのバンドでやったら面白くなりそうだなって思う曲を書いてるつもりです。大胡田の声自体がすごい特徴的なので、よりわかりやすく伝えようとして、ポップになっている部分はあるかもしれません。あとメロディーは口ずさんでもらえるようになりたいので、それも関係していると思います。
80年代ニューウェイヴ
ガイド:ヴィレッジ・ヴァンガードのサンプラーにも収録されていた「電波ジャック」は、オリエンタル風のニューウェイヴ。リアルタイムでないはずですが、成田さんはニューウェイヴとか聴かれてきたんですか?
成田:
日本の80年代ニューウェイヴ系のアーティスト、バンドが大好きです。おしゃれTV、近田さんのビブラストーンズ、YMO、矢野顕子さん等々大好きですね。オススメのアーティストとかあったら今度教えてください。
ガイド:
おしゃれTVが出てきて、ビックリです。
「あきの日」は、矢野顕子さん、小川美潮さんあたりを感じさせるどこか和風レゲエ歌謡的不思議な世界ですね。別のインタヴューで、大胡田さんは小川美潮さんが好きだとの発言を読みました。最近、チャクラの再発で小川美潮さんにもインタヴューさせてもらいました。小川さんの歌は、いつどういうきっかけで知ったのですか?
成田:
大胡田は、映画「つぐみ」の挿入曲「おかしな午後」を聴いた際にその魅力にはまり、好きになっていったと言っていました。僕自身は80年代ニューウェーブを聞きあさっていた頃にチャクラとめぐりあって、そこからですね。