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一人暮らしのご近所づきあいのコツ(2ページ目)

非常時のご近所づきあいの大切さが見直されていますが、隣に住むのがどんな人なのか全く知らないということも少なくないのが一人暮らし。面倒や危険なことがあるのではないか、そもそも「必要なの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。一人暮らしとご近所のほどよい距離感と気持ちのいい付き合い方を考えます。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

ご近所づきあいのいいこと、悪いこと

■防犯・防災につながる
防犯・防災対策

ご近所づきあいがあることが、万が一のときの危険を回避できたり、生死を分けたりすることもあります

ご近所づきあいがある地域には犯罪の抑止力があるといわれています。例えば、お互いが顔見知りであれば、見知らぬ人が来たときに「あの人誰だろう」と気にするため、不審者が入ってきにくくなります。自分自身が余所者・不審者と思われないように、日ごろから顔を合わせたら、積極的にあいさつをするのが肝心です。

また、大きな災害が遭ったとき、顔見知りであれば、「そういえば、あのアパートに住んでいる人がいない」と思い出してもらえる可能性が高くなります。万が一家具に挟まれて動けなくなっていたとしたら、それが救助を早めることにつながるかもしれません。大きな地震などで自宅に住めなくなり、避難所で過ごすことになったとき、誰一人知っている人がいないのは不安やストレスにつながりますが、顔を知っている人がいれば、それだけでもずいぶんな安心感が生まれるはずです。

■ご近所トラブルが減る
一人暮らしによくあるのがゴミの捨て方や騒音にまつわるトラブル。でも、これも隣がどんな人か知っているだけで少なくなると言われています。

一人暮らしで近隣と関わらずに生活しているうちに、「どうせ自分がやったとはわからないだろう」「どうせ隣の人とは無縁だし」といった考えが生まれ、ルールやマナーを守らないでも平気になってしまう人がいます。でも、そういう人たちも、会社や学校では周りに気を配り、ルールやマナーを守って過ごしていることがほとんど。なぜなら同僚や友達には知り合いだから。つまり、ご近所にも知り合いが増えると、そういったトラブルが減ることにつながるのです。

■深い付き合いになると面倒なことも……
玄関

ご近所さんがどんな人かわからない、というのもまた事実。必要以上に親しくする必要はありません

あいさつ程度の付き合いであれば大きな問題は起こらないかもしれませんが、あまりに親しくなってしまうのも考えもの。ご近所に住んでいれば、出勤や帰宅の時間、恋人の有無などを知られてしまうこともあり、そこからプライベートを詮索されたりすることもないわけではありません。

ご近所に親しい人がいるのは決して悪いことではありませんが、あまりに踏み込んでくるような人ならば、会話は手短で切り上げ、少し距離を置くなど、ちょうどいい距離感を見計らいながら付き合いたいものです。

また、特に女性の場合にあることですが、ご近所さんであっても「女性の一人暮らしである」とこが知られることで、ストーカー行為や嫌がらせを受けたりすることがないわけではありません。相手がどんな人かわからないのに、無防備に自分のことを話したり、親しくしすぎるのも要注意。ご近所づきあいは、友達づきあいとは違うということもお忘れなく。

次は、一人暮らしだからこそ始めたいご近所づきあいの方法を紹介します>>
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