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100万円以下から選べるようになったBMW X5(2ページ目)

BMW初となるSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)、旧型X5。デビューから10年以上が経ち、100万円を切る中古車も現れています。選びやすくなったX5を、今こそ狙ってみませんか。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

5シリーズセダン級の走りの楽しさと豪華装備

そもそもBMWがSUVのジャンルに進出したのは、1994年にローバー・グループを買収した影響が大きいと思います。ご存知の方も多いでしょうが、このX5登場の後の2002年に発表されたレンジローバーには、当初BMW製のエンジンが搭載されていたほどです(BMWは2000年にローバー・グループを手放しています)。
BMW X5  インパネ

BMWらしいインパネデザインですから、視点の高さを無視すれば、BMWのセダンを運転している感覚に陥ります。クルーズコントロールやオーディオなどの操作はステアリング上のスイッチで行えます


例えばX5に搭載されていたHDC(ヒル・ディセント・コントロール)はランドローバーなどが得意としていたものです。これはドライバーがブレーキを踏まなくてもABSを利用してブレーキを自動制御し、時速5~10kmの速度を保ちながら坂道を下ることができるシステム。このときドライバーはアクセルを踏む必要はありません。

HDCはオフロードでの急勾配を下っていく際などに有効なのですが、X5のカタログではオフロードに関しては一切触れず(写真もないのです)、このHDCについては「勾配が急な雪道でも安全かつ確実に走行できます」と記しています。

このことからもわかるように、BMWとしてはX5をオフローダーとしてではなく、あくまでも少し背の高いBMWのサルーンとしてアピールしています。だからこそSUVではなくSAVと呼ばせるのであり、実際、乗ると視点が高い以外は、BMWらしいシャープなハンドリングや少ないロールなど、5シリーズセダンを運転している感覚と同じなのです。
BMW X5undefinedラゲージ

ラゲージ容量は通常で465Lと十分な広さ。リアゲートは上下分割式で、下のゲートは200kgまでの重さに耐えられます。キャビンとの間を仕切るラゲージネットやトノカバー、12V電源ソケットを備えています


インテリアも5シリーズ級の豪華装備。4.4iを一例にとれば、ランバーサポート付きのフロントシートは電動で前後や高低、シートバック角度、座面角度などが変更できます。また本革シートが標準で、シートヒーターも装備しています。BMW HiFiサウンドシステムやDVDナビも標準で装備しています。

5シリーズセダンと変わらない運転の楽しさがあり、装備も充実していて、スタイルがSUVというモデル。それが100万円以下から見つけられるようになっています。個人的には2004年4月からラインナップに加わった4.8isが欲しいですね。iの後ろにSが付くのは、よりスポーティなモデルという意味で、最高出力360ps&最大トルク51.0kg-m)を発揮し、0-100km/hは6.1秒とスポーツカー並み。

4.8isの新車時価格は1160万円で、同年10月に登場したM5(旧型)の1290万円に迫るほど高かったのですが、原稿執筆時点の最安値は275万円(2004年式/4.5万km/修復歴なし)と70%以上値落ちしています。年式やグレードなどであれこれ悩めるようになってきたX5、あなただったら何を選びます?

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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