照明・LED/照明住宅実例

照明住宅実例:吹抜・傾斜天井と照明

周囲を建物に囲まれながらも自然光を上手に取り入れた住宅事例のご紹介です。子供やお年寄りの住むご家庭では、昼間に家で過ごすことも多いため、自然光の入り方が特に重要になります。また、朝に明るい光を浴びることで、体が目覚め一日の活力となります。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

朝日を捕まえる家 

外観夜景

写真1.外観夜景(C)Hiroshi Tanigawa

建物が前面道路から離れ、路地状の細長い土地で道路と結ばれる敷地を旗竿敷地と言いますが、今回ご紹介する事例はその旗部分が三角形の敷地です。

旗竿敷地の住宅は、周辺の建物に囲まれることが多いことから自然光が入りにくく敬遠されることもありますが、工夫次第では、心地よい住空間を生みだすことができます。設計は、住宅やリフォーム、店舗の設計を中心に活躍する、1級建築士事務所TKO-M architectsが手掛けています。

 
外観昼景

写真2.光が壁面に反射し室内が明るくなる(C)Hiroshi Tanigawa

写真1の中央が外観ですが、隣接する建物とかなり近い様子がわかります。そこで、比較的距離をとれた東側に大きな壁(写真2)を作り、その壁に光を反射させて家の中に自然光を取り入れる仕掛けを作ったそうです。壁の内側は白で仕上げており、レフ板のような役割を果たしています。

また、光が効果的に室内広がるように、プランニングも随所に工夫がみられます。1階は東側の窓から朝日が入る寝室、2階は吹き抜けのあるリビングダイニングと階段を少し上がった2.5階をスタディールームが連続しています。スタディールーム下のガラス壁からは、玄関にも光が届くようになっています。(写真3)スタディールームには、天窓も設けられており、東側の窓と両方向から光が入り明るい雰囲気です。
明るい雰囲気のLDK

写真3.明るい雰囲気のLDK(C)Hiroshi Tanigawa

次の頁では、建物の形状を生かした照明についてご紹介しています。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます