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30、40代での介護退職も3割! わが家はどうする?

かつてない長寿命化に伴い、ご夫婦揃って90歳以上という方も増えてきました。元気で長生きできるのなら、とても嬉しいのですが、一方で介護を必要とする人や、闘病生活が長くて苦労をしている人も多くいらっしゃいます。そして、家族の介護や看護を理由に、退職をする人も年々増えています。今回は、避けて通ることができない介護について考えてみます。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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【記事のINDEX】
介護や看護は、突然やってくる!……1P目
介護をする人は誰?……2P目
30、40代で介護退職も3割!……3P目
ライフプラン・キャリアプランの中にケアプランも盛り込もう……3P目

介護や看護は、突然やってくる!

図表1

介護は突然やってくる!

家計相談にいらっしゃる方とお話をしていると、30代の方でも、ご両親の介護を心配する方が増えてきたと感じます。お母様が祖父母の介護でご苦労なさったとか、お父様が50代でガンに罹られたことがあるとか、親御さんの経験を見てこられた方に、特に多く見受けられます。

中には、「専業主婦のお母様が介護に専念していたけれど、かなり大変で、体調を崩してしまった」という方もいらっしゃいました。今はまだ両親とも元気だという方でも、将来のことも意識しておきたい、と考える人が増えているようです。

一般的に、70代以降になると、介護を要する人が増えると言われていますが、要介護状態になる原因は様々です。介護が必要となった主な原因については、下のグラフをご覧ください。最も多いケースは、「脳血管疾患」(脳梗塞など)で突然倒れてしまう人(23.3%)で、約4人に1人の割合です。
図表2

厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」よりガイド平野直子が図表作成(クリックすると拡大表示されます)

また、「認知症」のように、身体を動かすことができるけれども介護が必要、というケースも14%います。この他、ケガや事故、ガンなどの病気で要介護状態になってしまう人もいます。「ある日突然、介護や看護が必要に」というのは、他人事ではないようです。

>>介護をする人は誰?
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