30代、40代でも介護・看護を理由に仕事を辞める人が増えている!
2人の将来のためにも、仕事を続けよう! って決めたけれど……。
男女・年齢別に見てみると、男性は、50代と60代がそれぞれ28.9%と、半数以上を占めていますが、30代、40代の人も合計で25%近くいます。女性の場合は、最も多いのは50代(41.6%)ですが、30代、40代の人も合わせて30%いることが分かりました。子育てが落ち着く頃どころか、子育て真っ只中という頃から、介護・看護が始まる人も多いのですね。最近は、結婚や出産をする年齢も高くなっていますので、子育てと介護が同時期という人も増える可能性があります。
介護と両立ができるようにと、途中で転職をした場合、以前の収入よりも下がる傾向があります。さらに、退職となると、その後の収入はパートナーに頼らざるを得ません。介護を優先させたい気持ちも分かりますが、将来の家計に影響がないかどうか、パートナーとよく話し合っていただければと思います。
ライフプラン・キャリアプランの中にケアプランも盛り込もう
以前、ガイド平野がホームヘルパー養成講座で知り合った60代の女性から、伺った話です。「40代後半、子育てが一段落してからパートを始めたけれど、数年後に、両親が次々と倒れて、介護のために仕事を辞めたの。今度は、その介護経験を生かして、福祉の仕事をしようと思ってね……」と、ホームヘルパーの資格取得を目指したとのこと。これまでの経験を将来の仕事に生かそうと考えて行動する姿は、本当に素晴らしいと思いました。このように今までの経験を今後の仕事に活かす方法もありますが、既に何かしらの仕事を継続している方は、介護や看護を機に退職や転職をしてしまうのは、もったいないと思います。上の図のように、介護(看護)は、出産や子育てと違って、対象となる人は1人2人とは限りませんし、携わる期間も長期に渡る可能性があります。職場の介護休暇制度や公的なサービスの内容、民間のサービスなどを利用して、仕事も介護(ケア)も、自分自身の暮らし(プライベート)でやりたいことも、同時に実現できる手段はないかどうか、今から情報収集を始めて、ライフプランに盛り込んでいくことをお勧めします。
【関連リンク】
●介護不安を解消、介護にかかるお金を正しく知ろう!
●不安な時代だからこそ、不安を「見える化」しよう!
●保険の見直しに活用しよう! 介護医療保険料控除