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30、40代での介護退職も3割! わが家はどうする?(2ページ目)

かつてない長寿命化に伴い、ご夫婦揃って90歳以上という方も増えてきました。元気で長生きできるのなら、とても嬉しいのですが、一方で介護を必要とする人や、闘病生活が長くて苦労をしている人も多くいらっしゃいます。そして、家族の介護や看護を理由に、退職をする人も年々増えています。今回は、避けて通ることができない介護について考えてみます。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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介護をする人は誰?

図表3

お義父さん、早く良くなるといいんだけれど……

介護をする人の年齢は、50代が最も多く、女性が約30%、男性は約25%となっています。介護を要する人が70代以降ということを考えても、納得ですね。

性別で見ると、40代や50代は、女性の方が、割合が高くなっていますが、60代・70代になると男女の差はあまりなくなります。そして、80代になると男性が介護をする割合が多くなっています。

40代・50代の働き盛りの男性は、介護に携わるのが難しく、妻や娘という立場の女性が介護を引き受けている様子がうかがえます。そして、高齢になると、介護をする人自身も70代以上、いわゆる老老介護の状態にある家庭も、かなり多いということが見てとれます。
図表4

厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」よりガイド平野直子が図表作成(クリックすると拡大表示されます)

次に、誰の介護をしているか、性別に見てみましょう。下のグラフ「同居をしている介護者が、誰の介護をしているか」について、「介護を要する人10万人に対する」人数で表したものです。介護をしている人数で見ると、女性(総数44,536人)の方が男性(総数19,609人)よりも、2倍以上多くいることが分かります。
図表5

「仕事と生活の調和レポート2011」よりガイド平野直子が図表作成(クリックすると拡大表示されます)

介護をする続柄を見ると、男性の場合、「配偶者(妻)」45%、「自分の親」51%と、9割が自分の親と妻の介護となっています。一方女性は、「配偶者(夫)」38%、「配偶者(夫)の親」33%、「自分の親」25%と、介護をする相手も多いことが分かります(男性が、妻の親の介護をする割合が1%、というのには、驚きました!)。

「その他の親族」には、独身だったり、子どもがいない兄弟姉妹や親戚などが含まれます。ここ数年、生涯未婚率が上がっていることを考えると、将来、「その他親族」を介護する必要がある人も増えるのではないかと、予測しています。

>>30、40代で介護退職も3割!
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