預金・貯金/普通預金の活用術

普通預金の利息の計算方法とは?

日常的に利用しているのに、案外よくわかっていないのが銀行の普通預金。普通預金の仕組みや利息の計算方法、普通預金感覚で利用できるお得な預金について紹介します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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普通預金は変動金利で毎日利息がつく

普通預金は変動金利が適用されます。つまり、いったん預けたら満期までずっと同じ利率で計算される(固定金利)のではなく、金利が変動します。そして毎日、その日の残高をもとに利息を計算します。ただし、利息が支払われるのは毎日ではなく、一定の期間ごとです。
普通預金の利息・金利

普通預金は毎日の残高に対して利息が計算される

また、利率は各銀行で自由に決めてよいことになっています。銀行により、利息のつく単位や支払い頻度などが異なります。

新生銀行のパワーフレックス円普通預金を例に説明しましょう。

■預け入れ期間
定めなし。いつでも預け入れ、引き出すことができます。

■最低預入金額・預入単位
1円以上1円単位。

利息の計算方法
利息がつく最低残高・最低単位は1円。毎日の残高について、1年を365日とする日割り計算を行い、毎日の利息額を計算します。

■利息の支払い頻度・支払方法
毎月、所定の日に預金に組み入れることで支払います(利息から20.315%の税金を差し引き後に預金に組み入れ)。銀行によっては、利息の支払いは年に2回のところもあります。
 

残高が多いと金利も高くなる?

普通預金は、お金の受け取りや支払いなどの決済に利用することが多いので、そもそも利息に期待する人は多くないと思われます。とはいえ、もらえるものなら多いに越したことはありませんね。

ここ数年、銀行では、普通預金も残高に応じて利率を変えているところが増えています。残高が多いほど利率も高いというわけです。

前出の新生銀行の普通預金でいうと、残高1000万円未満は0.001%であるのに対して、残高1000万円以上は0.002%。また、投資商品も含めた資産全体の内容や残高によっては、普通預金の残高が100万円以上1000万円未満で0.002%、1000万円以上で0.003%と金利が優遇されます。
 

人気を集める好金利の「2週間満期預金」

人気を集めているのが、普通預金と定期預金の中間のような商品。例えば新生銀行の「2週間満期預金」は、預け入れて2週間で満期となり、金利はなんと0.03%(2021年7月8日現在。参考までに、都市銀行や地方銀行の1年定期の金利水準は0.002%程度)。

■利息の計算方法
預入日から満期日までの日数につき、1年を365日とする日割り計算で利息を計算し、1円未満の端数は切り捨て。20.315%の税金を差し引き後、満期日に一括して元本に組み入れます。

金利0.03%の2週間満期預金に、300万円を預けたとしたら、2週間後の満期時に受け取る利息は次のように計算できます。

300万円×年0.03%(税引き前)×14日÷365日=34円

ここから、国税15.315%、地方税5%の税金を差し引きます。
34円-5円(34円×15.315%)-1円(34円×5%)=28円

つまり、満期時に28円が利息として受け取れます。

ある程度の残高があれば、普通預金や2週間などの短期の預金にも、コツコツと利息がついていくということですね。

※金利はいずれも2021年7月8日現在、年率、税引き前

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