普通預金口座だけではお金は貯まらない

だれでも一つは普通預金口座を持っていますね。通常は給与振込口座が、そのまま生活口座となります。お金が貯まらない人は、この普通預金の口座しか持っていないケースが多く、使わないお金を別の口座に預け替えすることをしません。

銀行の普通預金に預けてそのままになっているお金、どうしたらいい?

銀行の普通預金に預けてそのままになっているお金、どうしたらいい?



残ったお金は普通預金口座にあるのだから、それでいい。と思っていると、お金が貯まらないどころか、目減りする可能性が高くなり、ある一定の金額以上にお金は貯まらないのです。どういうことか説明しましょう。

ひとつには、普通預金口座だけだと、「お金を貯める」意識が身に付かないからです。お金を貯めるには、自分への意識付けが大事です。よほど、自分に自信があり、ムダ使いはしないから普通預金だけで問題ない、と考える人もいるでしょう。積み立て貯蓄はしているから、それ以外に貯蓄する余裕はない、という人もいるでしょう。でも、普通預金に預けっぱなし、給与天引きの貯蓄に頼りっぱなしだと、お金はなかなか増えていきません。それは、お金を貯める意識が高まらないからです。

100万円、200万円とまとまった金額を普通預金に入れっぱなしの人は、これで何かあっても大丈夫と安心してしまい、日常的なムダ使いに気づかなかったり、無計画な出費をしてしまうことも少なくありません。多額のお金が普通預金に残っていることのワナがそこに潜んでいるのです。

給与天引きの貯蓄も同じです。貯蓄の基本は積み立て。しっかり貯蓄できているはずですが、自動的に天引きされるので、貯蓄をしている意識が薄くなりがち。天引きされて忘れるぐらいがちょうどいいのですが、ほかに引き出せる貯蓄がないと、積立貯蓄あら取り崩してしまうパターンもよくあります。手間をかけないで貯めたお金は、気軽に引き出してしまうものなのです。

こうしたことを防ぐには、普通預金や積立貯蓄以外の預金口座を作る、自分で別の口座に振替て貯蓄をする、ATMで預けるなど、行動を伴った貯蓄をすることが重要です。

普通預金にいくら残しておけばいい?

最近のデータ(金融中央広報委員会、家計の金融資産に関する世論調査、2016年調査、金融資産保有世帯)では、20代の平均資産額は287万円。このうち預貯金は212万円で、内訳として65万円が定期預金で残り147万円が普通預金となっています。全資産の51%が普通預金というわけです。

これが30代になると、平均資産額は957万円。預貯金は617万円。うち定期預金は233万円で残り384万円が普通預金。定期預金の金額は20代よりも増えますが、やはり普通預金に300万円以上お金を眠らせており、その割合は62%にもなります。預貯金の総額が増えても、これだけの額が普通預金に残したまま。これでは貯蓄に対する意識が高まったとは言えないでしょう。

普通預金はいつでも自由に使えるので、生活資金のほか、いざというときに引き出せることを優先にして、多く残していると考えられますが、実際は、生活費の3カ月分程度、口座にあれば安心のはず。人によっては半年分程度を残しておきたいと考える人もいるでしょう。しかし、大半は意識的に金額を決めて普通預金に残しているとは思えません。ほったらかし、というのが実情でしょう。

現在は、ネット銀行や地銀ネット支店など、少額でも金利の高い定期預金に預け入れることができるようになっています。一定の金額以上になったら、普通預金に残さず、こまめに預け替えをすることがお金を貯める秘訣です。

総合口座の自動貸越にも注意

それほど金利に違いがないなら、給与振込口座のある銀行で定期預金にすればいい、と考える人も多いと思います。それがセオリーといえば、セオリー。預金管理が一元化できるので、ラクでもあります。しかし、ここで注意が必要なのは、普通預金と定期預金がセットになった「総合口座」にすることです。

総合口座にすると、万一、普通預金の残高がなくなっても定期預金があれば、自動貸越サービスが受けられ、定期的な支払いなどが滞ることがありません。定期預金を担保に銀行が自動的に融資してくれるのです。

ただし、あくまでも融資ですから、当然、金利が発生します。定期預金の約定利率に年0.5%を上乗せした利率が一般的で、赤字が解消した期間分で計算されます。つまり自動貸越を利用すると、定期預金の金利は飛んでしまい、さらに年率0.5%を加えた利息を支払わなくてはなりません。これを防ぐには、自動貸越サービスを受けないと申請するか、当然のことながら、普通預金口座をショートさせないように管理することです。

生活に欠かせない普通預金。お金を貯めるなら、必要以上にお金を残しておかない、でも資金がショートしないよう普通預金の管理をしっかり行う。これが最初のステップといえるでしょう。

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