運動と健康/運動のメリット・運動時間・強度・頻度

書いて記録するだけ!レコーディング運動

ダイエットの記録をとるレコーディング・ダイエットが一世を風靡しましたが、ダイエットのみならず運動を行うときも、運動した内容などの記録を残しておくことはかなり効果が現われるのではないでしょうか。三日坊主を防ぎ楽しく運動を続けるためにも、記録を取りながら運動をしてみませんか。

西村 典子

執筆者:西村 典子

アスレティックトレーナー / 運動と健康ガイド

書くことでわかる自分の体力

メモ帳

メモ帳とボールペンで始められる

レコーディング・ダイエットでは毎回の食事内容をノートに記録する方法が紹介されていますが、運動を記録することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
  • 現状を把握することができる
  • 毎回の運動負荷を確認することができる
  • 翌日の疲労具合と照らし合わせて、自分にあった運動負荷や体力がわかる
  • 体重とあわせて記録することでより明確な目標が立てられる
日々の運動記録をとることは、今現在の自分自身の体力を把握することにつながります。運動することは健康にいいからといって、思い立って突然長時間の運動を続けてしまうと、疲労がたまり、ケガをする原因にもつながりかねません。そこで毎回行った運動内容などをノートやメモにとっておき、翌日の疲労具合と照らし合わせながら、次回の運動内容を決めていくようにすると身体への負担も少なく、運動が続けられるようになります。

また体重をあわせて記録しておくと、体重コントロールの目安にもなります。急激な体重減少は運動量が多すぎることや、疲労の目安になるだけではなく、隠れた病気を発見することにもつながります。いつもよりも急激に体重が減少している場合や疲労を強く感じるときには、体調にあわせて、運動をしばらく休むことも必要です。

自分なりのルールを決めて楽しく書く

散歩道

日々の運動をノートにメモしよう

準備するものはノートやメモ帳とボールペンなどの筆記用具のみ。そこに日々の運動記録を書いていきましょう。書く内容は日付、天候などのカレンダー要素、運動量、例えばウォーキング10分、ジョギング10分といった運動の種類と時間、開始時間や終了時間がわかればその時間帯も記録しておきましょう。朝、昼、夕方、夜といった大まかな時間帯が後からみるとすぐわかります。運動量はトータルの運動時間で決まるので、20分以上続けて運動しなければ脂肪燃焼効果がないといったことに惑わされず、コツコツと運動時間を積み重ねていくことが大切です(参考ページ:20分以上の有酸素運動でなければ脂肪は燃えない?)。

また時間や運動量などを細かく書こうとするとなかなか続かなくなってしまうので、自分が後で振り返ってみてわかればOKというように、自分の中で簡単なルールを決めて楽しく続けられるようにアレンジしてみてください。一日の運動時間がトータルで20分以上になった日には日付に花マルを入れるとか、何かご褒美を準備するとやる気も出て、運動もムリなく続けられるでしょう。そして記録を取るのを忘れたときは、また次回から再開すればいいのです。記録が抜けてしまったことを気にしすぎると、その後のレコーディング運動にも影響が出てしまいますので、神経質になりすぎないことが大切です。

続けられる仕組みをつくる

明るい窓際

明るい窓際など目につきやすいところに保管する

そしてこのレコーディング運動の最大のポイントとなるのが、このノート類の保管場所です。いつも目につくところ、玄関先や鍵の置き場所といった毎日使う場所に置いておくと、毎日の運動をするきっかけにもなり、記録を書き忘れたといったことも防ぐことができます。また数値で表される項目、体重や運動時間などはグラフに表すと、さらなるモチベーションアップにも役立ちます。

運動を記録することは体調管理や運動の習慣化に大いに役立ちます。ただし記録にこだわりすぎるとそのことが重荷となって返って続かなくなってしまうこともありますので、日々の変化を楽しむくらいの気持ちで、運動と一緒に続けてみてはいかがでしょうか。
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