ゲイのうつ・自殺の問題へのさまざまな取り組み
セクシュアルマイノリティの自殺対策と言えば、「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」という当事者グループもあり、これまでに講演会やロビーイング(行政への働きかけ)など、様々な活動を展開してきました。この「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」は現在、自殺総合対策大綱の改正にセクシュアルマイノリティの視点も盛り込んでほしいという働きかけを行っています。3月21日(水)には参議院議員会館で院内集会も行うそうです。興味のある方、参加してみてはいかがでしょうか。(詳しくはこちら)
それから、当事者の自助グループとして「ねっとわーく」というサークルがありますし、AGPも以前から「こころの相談」という電話相談のボランティア活動を行ってきました。
そして、手前味噌ではありますが、ゴトウ自身も、微力ではありますが、『クィア・ジャパン・リターンズ Vol.2』(ポット出版)で「ゲイにとってのうつ」という記事を書いたり、NHKのLGBT特設サイト「虹色」で「ありがとうのキモチ。ボクとカレの『うつ』日記」というインタビュー連載をしたり、mixiに「うつサポーター for GAY」というコミュを開いたり、できる範囲でうつの問題に取り組んできました。
身近で支えてくれる人の存在は、本当に大きいのです
今まで何年か「ゲイにとってのうつ」に取り組んできて思うことは、「うつ」とは人生の「しんどさ」の最たるもので、それを乗り越えられればたいがいのことはやっていける、そして、そのためには、パートナーや身近な親友の支えが本当に大事、ということです。それはゲイとか「うつ」だけでなく、誰にとっても、人生のいろんな局面で同じことが言えます。が、家族や近所や職場という共同体から距離を置きがちな(あるいはその中での生きづらさや葛藤に直面しがちな)ゲイの人が「うつ」になったとき、パートナーや親友の支えがあるかどうかが、大げさじゃなく死活問題になってくると思います。「うつ」が自分を見失う病気(脳のプログラムの故障)である以上、独りでどうにかなるものではなく、自分のことをよく理解し、まるごと受け入れ、辛抱強く支えてくれる人のサポートが本当に重要なのです。
そういう意味でも、「彼氏がほしいけどなかなかできない…」「彼氏はできるけど長続きしない…」といった方に喜んでいだけるような記事を(最近あまり書いていませんが、今後はもっと)お届けしていきたいと思います。