AKGの最新密閉型ヘッドホン「K550」

高音質のヘッドホンを選ぶ際、選択肢によく上るブランドが「AKG」です。1947年創業という長い歴史に育まれたマイクロホン、ヘッドホンの技術とサウンドは、古くから日本でも絶大な人気を誇ってきました。そのAKGの最新ヘッドホン「K550」をご紹介します。
ヘッドホンを選ぶときには、必ずと言っていいほどその名前が挙がる「AKG」。その最新ヘッドホンが「K550」です

ヘッドホンを選ぶときには、必ずと言っていいほどその名前が挙がる「AKG」。その最新ヘッドホンが「K550」です


AKGは、ミニヘッドホンやオーバーイヤー型、カナル型など数多くのヘッドホンを発売しています。今回採り上げる「K550」は「Hi-fi」[※1]ヘッドホンのカテゴリに入るモデルで、このカテゴリはさらに大きく2つのラインに分けられています。

ひとつは、録音スタジオやライブなどのサウンドモニター用に適した「HIGH DIFINITION」[※2]シリーズ。そしてもうひとつが、今回ご紹介する「K550」が属する、ホームエンタテインメント向けの「K」シリーズです。

家庭内での使用に的を絞った「K」シリーズは、軽やかなかけ心地と開放感のあるサウンド描写、聴き疲れしない音質が特徴です。そのため従来の機種は、発音体の背面を密閉しない“オープンエア/セミオープンエア”タイプが採用されてきました。しかし「K550」は、ハウジング(筐体)の背部が完全に密閉され、発音体の音が外部に漏れにくい「密閉型」を採用したことで話題になっています。

「K550」が密閉型を採用した理由は、ダイナミックな表現力の追求にありそうです。今回の試聴では、音楽観賞だけでなくブルーレイディスクの映画観賞なども採り入れてみましたが、従来からAKGの魅力と評されてきた臨場感の高さと緻密な表現力をそのままに、ダイナミックで芯がしっかりした低音が加わっていました。アクション映画やホラー映画では、この低音が緊張感とスケール感を驚くほど盛り上げてくれます。

迫力のある音作りを実現したのは、新採用された大口径50mmドライバーです。大口径のスピーカーが低音再生に有利であることは、皆さんご存知のことと思いますが、「K550」は単にドライバーを大型化しただけでなく、さまざまなテクノロジーを駆使することで、大口径ドライバーと密閉型ハウジングの美点を最大限に引き出しています。
大口径50mmドライバーを新採用

大口径50mmドライバーを新採用


※1 「Hi-fi」/high fidelity。ハイファイ(高忠実度)。純オーディオやプロの音響現場など、音質を徹底追求する録音再生機器に使われる言葉。
※2 「HIGH DIFINITION」/高精細、高分解能。ディテールまで緻密に再現する。ハイビジョンテレビの「HD」を思い浮かべると分かりやすい。

次ページでは、そのテクノロジー紹介を中心に、「K550」の魅力をさらに探っていきます。