「dB」(デシベル)の意味

スペック表示の例(SHURE SE115)

スペック表示の例(SHURE SE115)

イヤホンやヘッドホンのカタログを見ると必ずと言って良いほど記載されているのが「dB」(デジベル)です。

「dB」とは、イヤホンやヘッドホンの場合、1mWの電力を与えた時に得られる、1kHzの音の音圧レベル(SPL/Sound Pressure Level)を表します。例えば「105dB SPL/mW」や、略して「105dB」のように表記されます。


「dB」と音質の関係

この「dB」は、数値が高いほど能率(効率)が良いと言えます。オーディオ的には「感度が良い」とイメージすれば理解しやすいでしょう。また数値が高いほど、音楽の表現で大切な音の大小を表現するダイナミックレンジが広いと言えます。

ただし、このdBの数値は、あくまでも「1kHzの音」という条件の限定があり、低音から高音までがバランス良く、歪みなく鳴るかとは別問題と言えます。

dBは能率の指標であり、同じ消費電力なら、より大きな音量が得られると推測できますが、音質とは関連がないと考えましょう。音質重視で選ぶなら、ご自身で試聴するか、口コミ情報、専門誌の評価などを参考にすると良いでしょう。


「Ω」(オーム)の意味

ヘッドホンのダイヤフラム。内側に見えるのがボイスコイル。

ヘッドホンのダイヤフラム。内側に見えるのがボイスコイル。

イヤホンやヘッドホンが音を発生する仕組みは、ダイナミック型、バランスドアーマチュア型、静電型など様々ですが、電気を力に変えて、空気を振動させる点では同じです。

最も一般的なダイナミック型の場合、永久磁石とボイスコイル(電磁石)を用い、電磁力でボイスコイルを動かし、ボイスコイルに固定されたダイヤフラムを振動させて音を出します。

この際、コイルには、インピーダンスと呼ばれる電気抵抗が発生し、カタログでは、このインピーダンス値が「Ω」(オーム)として記載されています。


「Ω」と音質の関係

まずカタログを見ると、16Ω、32Ωなどの数値がありますが、このΩは音楽再生中に変動するもので、おおよその目安です。電圧が同じ場合、抵抗が低い程たくさんの電流が流れるため、消費電力は大きくなり、より大きな音を出す事ができます。例えば、同じボリューム位置の場合、32Ωよりも16Ωのイヤホンの方が音が大きく聞こえます(注:先述の感度や周波数特性により、その限りで無い場合もあります)。

なおインピーダンス値であるΩも、dBと同様に音質そのものを表す指標ではありません。音質を重視する場合は、やはり、ご自身で試聴するか、口コミ情報、専門誌の評価などを参考に製品を選ぶと良いでしょう。

ちなみにヨーロッパメーカーの高級ヘッドホンには、インピーダンスが300Ωを超えるものもあります。これほどインピーダンス値が高いと、携帯型音楽プレーヤーでは、ボリュームレベルを最大にしても、音が小さくて聞こえない……といったことにもなりかねませんので注意しましょう。