新型にはない、自家発電機機能が最大の魅力
旧型にあって新型アルファードハイブリッドにないもの。それは1500W対応のコンセントです。新型ではなぜか100Wまでとなっているのです。「え、たったそれだけ?」とお思いの方、まずはトヨタのあるCMを思い出してみてください。被災地の高校の文化祭や助け合いジャパンの活動などへ同社のエスティマハイブリッドが電力を供給した、あれです。1500W対応のコンセントはセンタコンソールの1列目側と2列目側にそれぞれのほか、ラゲージルームにもあります。これらの使用合計が最大1500Wまでということ。パソコン、電気プレート、卓上IHクッキングヒーター……何を使うか考えるだけで楽しいですね
ミニバン、それもラージサイズともなれば街中使用オンリーとは考えられません。やはり家族や仲間と遠出を楽しむための乗り物です。その際、1500W対応のコンセントが備わっているのは行き先での遊び方はもちろん、電気があるなしに関係なく出掛けられるわけですから、行く先の選択肢ですら広げてくれることになります。
何しろ発売時のプレスリリースには「ドライヤー、電子レンジなどの家庭用電気製品の使用はもとより、電動アシスト付き自転車や電動カートへの充電も可能で、アウトドアでの行動範囲をさらに拡大」とうたわれていたほどです。
2列目がキャプテンシートとなる7人乗り(写真)と、ベンチシートの8人乗りがあります。7人乗りの場合は2列目の前に収納式のオットマン(新幹線にあるようなやつ)が備わります。また8人乗りの場合は2列目が回転して3列目と対座できます。お好みに合わせて選んでください
さらに先のCMが流れる前に、被災地では1500W対応のコンセントをもつエスティマハイブリッドやアルファードハイブリッドを持つオーナー等が実際に被災地で炊飯器などを使ったことなどで一気に注目が集まりました。ちょっとした自家発電機ですからね、こうした非常時にも役立ちます。
このような動きを受けてトヨタでも今後同仕様のハイブリッドカーを増やしたいと言いましたが、新型には間に合わなかったのでしょう、ガソリン車と同じコンセントを持つにとどまりました。だから旧型には大きな価値があるのです。これだけ大きなミニバンゆえ家族で避難でき、しかも非常時の電源まで付いているんですからね。
ハイブリッドカーゆえ、10・15モード燃費では17.2km/Lと同社のアレックス(1.5LのXS150)と同じという低燃費。もちろん同社で一番大きなミニバンですから大勢でゆったりとドライブできます。さらに同社のミニバンのフラッグシップですから装備も充実。所有した満足度の高い一台です。
たかがコンセントですが、されどコンセント。このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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